【ヤマハ YZ250FX 試乗】YZのハイパフォーマンスをエンデューロの武器に…青木タカオ

モーターサイクル 新型車
ヤマハ YZ250FX 取材協力:モトスポーツランドしどき
ヤマハ YZ250FX 取材協力:モトスポーツランドしどき 全 18 枚 拡大写真

モトクロス競技用の『YZ250F』をベースに、エンデューロレーサーに仕立て上げた『YZ250FX』。

サイドスタンドやエンジンガードの標準装備だけでなく、セルスターターを搭載したことで、ガレ場や坂などキックアームだけでは始動が困難なケースでもすぐにリスタートが可能となり、より実戦での戦闘力を増している。

アップ&ダウンのあるマウンテンコース「モトスポーツランドしどき」(福島県いわき市)で乗ってみると、5速だったミッションが6速化され、ワイドレシオになっていることがわかる。忙しないシフトチェンジは不要で、急坂も力強く登っていく。

YZ250Fベースの水冷4バルブエンジンだけあってパワーは申し分ない。YZ250Fと乗り換え、そのままのハイペースでモトクロスコースを周回すると、高回転域でレブるのが若干早いが、エンデューロなら粘り強く発揮する潤沢なトルクを武器に難コースもアグレシッブに、そして淡々とクリアしていけるはず。

荒れたセクションもリア18インチ+路面追従性を向上した足まわりのおかげで楽々クリアでき、YZ250Fの軽快感・すばしっこさに、乗り心地の良さや安定感がプラスされた感覚だ。

ハードブレーキが必要になる下り急坂からのコーナーリングセクションでも、リアがドタバタ跳ねることなく、確実に減速し、しっかり向きをかけてくれる。

寝かし込む際に重さを感じることはなく、ヘッドライト付きの同社のエンデュランサー「WR250F」よりハンドリングはだいぶ軽くなった。

ボタン1つで始動でき、乗りやすくて速い。エンデューロ派はもちろん、モトクロスでファンライドを楽しむ層にも受けそうだ。

■5つ星評価
パワーソース:★★★★
フットワーク:★★★★
戦闘力:★★★★
足着き:★★
オススメ度:★★★★

青木タカオ|モーターサイクルジャーナリスト
バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。国内外のモーターサイクルカルチャーに精通しており、取材経験はアメリカやヨーロッパはもちろん、アフリカや東南アジアにまで及ぶ。自らのMXレース活動や豊富な海外ツーリングで得たノウハウをもとに、独自の視点でオートバイを解説している。現在多くのバイク専門誌、一般誌、WEB媒体で活動中。

《青木タカオ》

モーターサイクルジャーナリスト 青木タカオ

バイク専門誌編集部員を経て、二輪ジャーナリストに転身。多くの専門誌への試乗インプレッション寄稿で得た経験をもとにした独自の視点とともに、ビギナーの目線に絶えず立ち返ってわかりやすく解説。休日にバイクを楽しむ等身大のライダーそのものの感覚が幅広く支持され、現在多数のバイク専門誌、一般総合誌、WEBメディアで執筆中。バイク関連著書もある。

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