【日産の安全技術】まるで魔法? 2台前の車両挙動を検知して警告する

自動車 テクノロジー 安全
前方衝突予測警報(PFCW:Predictive Foward Collision Warning)走行デモ
前方衝突予測警報(PFCW:Predictive Foward Collision Warning)走行デモ 全 4 枚 拡大写真
日産『スカイライン』に搭載されている「前方衝突予測警報(PFCW:Predictive Foward Collision Warning)」は、日産がこのスカイラインで世界初採用を謳うアクティブセーフティ技術だ。フロントバンパー下部に搭載された新型のミリ波レーダーセンサーで2台前を走る車両の車間と相対速度を検出。車速約5km/h以上で走行中、万が一その2台前の車両が急ブレーキで減速した場合、ディスプレイ表示とブザーによる警報でドライバーに注意を喚起する。

走行デモでは、直前を走るインフィニティ『QX56』のさらに前を走行している別のスカイランが急停止するケースを想定。2台前のスカイラインは巨大なQX56の影に隠れてしまい、運転席からまったく視認できない状態だったが、急ブレーキを検出して直ちに表示・ブザー・シートベルト巻き上げによるアラートをドライバーへ出す。残念ながら実際に運転席に座ってこの機能を試すことはかなわず、後部座席に同乗してこの機能を体験するにとどまったが、影になって見えないクルマが急停車するのを察知してアラートするということは少々不思議な感覚だ。

「ミリ波は電波の透過性が高く、検出技術の向上により2台前の車両挙動をある程度把握できるようになりました。現状ではドライバーにアラートを出すにとどまっており、自動でブレーキを踏んで衝突を回避する機能はありませんが、今後モニタリング技術がより進化すれば、システム側でアクティブな衝突回避をおこなう制御を組みこむことも考えられます」(説明員)。

この前方衝突予測警報は、2WD/4WDまた200GT-t/350GTハイブリッドといった駆動方式/搭載エンジンに関わりなくタイプP/タイプSPに標準装備となる。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  4. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  5. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る