英国の高級車メーカー、ベントレーは6月11日、英国で6月25日に開幕する「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」のヒルクライムに、レーシングカーの『コンチネンタルGT3』と、市販車の『コンチネンタルGT3-R』で参加すると発表した。
グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードの恒例行事が、ヒルクライム。スーパーカーを含めた市販車のみならず、F1やWRC(世界ラリー選手権)マシンなどが、およそ2.6kmのコースを一気に駆け上がり、観客を沸かせる。
ベントレーはレーシングカーのコンチネンタルGT3で、各種モータースポーツに参戦中。その市販版のコンチネンタルGT3-Rでは、レーシングカーのノウハウを注入し、エンジンをパワーアップ。直噴4.0リットルV型8気筒ガソリンツインターボユニットには、ブーストアップや吸排気系を中心にしたチューニングを実施。最大出力は580ps/6000rpm、最大トルクは71.4kgm/1700rpmを発生する。
この数値は、『コンチネンタルGT V8 S』の最大出力528ps、最大トルク69.3kgmに対して、52ps、2.1kgmパワフル。トランスミッションはZF製の8速ATで、専用レシオ化。また、リアシートを省くなど、車両重量は100kg軽量化した。サスペンションやブレーキなど、足回りも強化。4WDシステムには、トルクベクタリング機構が付く。
この結果、コンチネンタルGT3-R は、0-100km/h加速3.8秒、最高速273km/hのパフォーマンスを実現。0-100km/h加速は。コンチネンタルGT V8 Sの4.5秒に対して、0.7秒速い。ベントレーによると、ベントレー史上、最速の加速性能だという。