スーパーコンピューター「京」、大規模グラフ解析で世界1位

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スーパーコンピュータ「京」
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理化学研究所(理研)などは、スーパーコンピュータ「京」がビッグデータ処理(大規模グラフ解析)に関するスーパーコンピュータの国際的な性能ランキング「Graph500」で世界1位を奪還したと発表した。

「京」が世界1位となるのは、2014年6月以来。今回は東京工業大学博士課程(理研研修生)上野晃司氏らによる成果。「京」は、理研・計算科学研究機構に設置しており、ベンダーは富士通。

大規模グラフ解析の性能は、大規模で複雑なデータ処理が求められるビッグデータの解析で重要となるもので、今回のランキング結果は、「京」がビッグデータ解析に関する高い能力を持つことを実証できたとしている。

今回Graph500の測定に使われたのは、「京」が持つ8万8128台のノードのうち、8万2944台で、約1兆個の頂点を持ち16兆個の枝から成るプログラムスケールの大規模グラフに対する幅優先探索問題を0.45秒で解くことに成功した。ベンチマークのスコアは3万8621GTEPS(ギガテップス)だった。

規則的な行列演算である連立一次方程式を解く計算速度でスーパーコンピュータを評価するTOP500で、「京」は2011年の6月、11月に1位、その後、2014年11月は4位になった。2015年7月13日に公表された最新ランキングでも引き続き4位にとどまる。

一方で、Graph500ではグラフの幅優先探索(1秒間にグラフのたどった枝の数)という複雑な計算を行う速度で評価されており、計算速度だけでなく、アルゴリズムやプログラムを含めた総合的な能力が求められる。

《レスポンス編集部》

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