鉄軌道輸送の安全情報…運転事故件数減も、死者は35人増の287人 2014年度

鉄道 行政
運転事故の件数及び死傷者数の推移(2014年度)
運転事故の件数及び死傷者数の推移(2014年度) 全 2 枚 拡大写真

国土交通省は、2014年度(2014年4月~2015年3月)の鉄軌道輸送の安全にかかわる情報を公表した。

2014年度に発生した運転事故は、前年度より32件マイナスの758件、死亡者数が前年度より11人多い287人、負傷者数が35人マイナスの420人だった。乗客の死亡事故はゼロだった。

最も事故数が多かったのは人身障害事故で449件、死亡者数が193人、次いで踏切事故248件で死亡者が92人、道路障害事故が48件、死亡者数が2人、列車事故が12件で死亡者数が2人だった。

「ホームから転落して接触」と「ホーム上で接触」を合わせた「ホームでの接触」による人身障害事故は、227件、死亡者数が34人だった。

自動車などの直前横断による踏切障害事故は、117件で、死亡者が57人だった。

事故防止に向けて、ホームの安全対策としてホームドアの整備や、「プラットホーム事故ゼロ運動」により、今後も事故防止を図る。また、踏切遮断機の整備、踏切支障報知装置の整備等を推進するほか、自動車が踏切道から出る前に遮断機が閉じた時、そのまま進行し遮断機を自動車で押し上げて脱出できることの周知を図る。

一方、2014年度に発生した輸送障害(列車の運休、旅客列車の30分以上の遅延)は5291件で前年度より48件減った。うち、鉄道係員、車両、鉄道施設に起因する輸送障害(部内原因)は1549件だった。線路内立入りなどによる輸送障害(部外原因)は、2038件だった。このうち、自殺によるものは524件、動物によるものが543件。

風水害、雪害、地震等の自然災害による輸送障害(災害原因)は1704件で、前年度より25件減った。

《レスポンス編集部》

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