スズキ長尾常務、インド市場「競争を勝ち抜いていくためにも販売力強化が必要」

自動車 ビジネス 企業動向
スズキ 長尾正彦 取締役常務役員
スズキ 長尾正彦 取締役常務役員 全 6 枚 拡大写真

スズキの長尾正彦取締役常務役員は8月3日に都内で開いた決算会見で稼ぎ頭のインド市場について「少しポジティブな見通しをしても良い」とする一方で、「競争を勝ち抜いていくためにも販売力の強化が必要」との認識を示した。

長尾常務は「全体市場を引っ張るような感じで(インド合弁会社の)マルチスズキは頑張っている」とした上で、「モディ政権の効果によってパイがどんどん膨らんでいって、とくにエントリー層の需要が増えてくればと思う。マクロ動向をしっかりとみていかなければいけないというのが大前提ではあるが、今のところは少しポジティブな見通しをしても良い」と分析した。

その半面、「そういう中で、マルチでとくにこれから頑張らなければいけないのは販売力の強化。生産体制はグジャラートにスズキのファイナンスとリスクで新工場を建てることになっているので、マルチが競争を勝ち抜いていくためにも販売力の強化が必要」とも指摘。

具体的な取り組みとして「都心部、農村部両方、広い国土なのでしっかりカバーしていく。層別では上級車の志向の高いお客様をカバーする新しい販売ルート『NEXA(ネクサ)』を造って、今月から(SUVの)『S-CROSS』を流通に乗せていくことを始めた。今年度30店くらい造って100店を目指している。どんどん中間層から上にいく層がインドでも出てきているので、そうしたところもくまなくカバーできるような販売体制にマルチとしては尽力していくことが大きい課題としてある」と説明した。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ファン必見!『ミニGSX-R』は1000台注文あれば販売される!?「鈴鹿8耐」最注目の“スズキの隠し球”
  2. ダンロップのオールシーズンタイヤが安く買えるようになる?…独占禁止法の疑い
  3. 内装はまるで「地中海のヨット」! VWが新型キャンピングカー『グランドカリフォルニア』発表へ
  4. ブラバスが「いかつすぎる」新型スーパーカーを発表! 1000馬力の超絶パワーに「頭抜けてる」と驚きの声
  5. 2人乗りの特別なトヨタ『シエンタ』登場に「日本一周したい」「こういうの欲しかったんだよ」など反響
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る