ボッシュ、世界初のカフェを渋谷でオープンする理由とは

自動車 ビジネス 企業動向
cafe 1886 at Bosch プレス内覧会
cafe 1886 at Bosch プレス内覧会 全 8 枚 拡大写真

ボッシュは9月10日、東京渋谷区にある日本本社1階でカフェの営業を始めた。ボッシュがカフェ運営に乗り出すのは世界初の試みで、日本法人のウド・ヴォルツ社長は「我々のアイディアは他国の拠点でも取り入れるのではないか」と期待を寄せる。

「cafe 1886 at Bosch」と名付けられたカフェではオリジナルブレンドコーヒーを1杯ずつハンドドリップで提供するほか、人気フレンチレストランのシェフが考案したサンドウィッチを始めとする軽食やデザートも取り揃えている。また併設するショールームではボッシュの各種製品を展示、週末にはイベントスペースとしても活用するという。

ボッシュの日本法人がカフェを始めることについてヴォルツ社長は「2年前に企業広報のリーダーからボッシュのブランド認知度を向上するための取り組みをした方が良いのではないかという提案があった。実際にブランド認知度調査を行ったところ、改善の余地があることがわかったことがきっかけになった」と明かす。

というのも「ABSやESCなどボッシュは様々な世界初となるものを発明してきている。しかし、こうしたことは関連業界の専門家の間には浸透しているものの、もっと多くの人に、そして広く社会に我々の製品を知っていただきたいという思いがあった」からだ。

それでは、なぜカフェなのか? ヴォルツ社長も「ブランド認知度を上げるためのアイディアは色々と検討した」ことを認めた上で、「やはり日本本社のある渋谷という場所柄、ファッション性のある街ということを考えると、カフェが最も渋谷に適しているということで決定した」と話す。

日本法人がカフェを始めることはドイツ本社も承認しており、むしろ「1年前にこういうアイディアがあると取締役会に諮ったところ、非常に良いコンセプトだと役員から好評価を得た」という。

日本本社の1階部分はそれまで総合受付とボッシュ製品や事業を紹介するスペースとして活用してきたが、「6月から3か月かけてカフェを造り上げ、ようやく新たな歩みが始まる」ことになった。

「まずは1号店をオープンして、我々の思った通りのカフェになっていくかを数か月ほど見届けてから次の決定をしたい」と、ヴォルツ社長には多店舗化の構想もあるようだ。

さらに「海外にあるボッシュの拠点でも我々の取り組みに注目している。我々のアイディアは他の拠点でも取り入れることになるのではないか」とも述べていた。

《小松哲也》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ほんと? マツダ『CX-5』新型、価格は350万~420万円か
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. 外国人の運転免許証切り替えを厳格化、訪日観光客は申請不可に[新聞ウォッチ]
  4. 新型『ムーヴ』『ステラ』の腰高感・ロール感を抑えてコーナリング性能を向上、ブリッツの車高調「DAMPER ZZ-R」シリーズ
  5. 車中泊のトレンドに変化あり? 乗用車ベースが伸びてくる可能性…キャンピングカーランキング 6月
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  3. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  4. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  5. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
ランキングをもっと見る