【自動認識総合展15】さらなる効率化へ、輸送容器の管理システムを参考出品…デンソーウェーブ

自動車 ビジネス 企業動向
デンソーウェーブが参考出品した「通箱管理システム」
デンソーウェーブが参考出品した「通箱管理システム」 全 1 枚 拡大写真

デンソーウェーブは「自動認識総合展2015」にリターナブル輸送容器を管理するシステム「通箱管理システム」を参考出品した。これは部品などを入れた容器をすべて管理することによって、無駄をなくし、効率化を図ろうというものだ。

「ほとんどすべての自動車工場で言えることなんですが、部品はしっかり管理されているのに、それを入れている容器ついてはほとんど無関心で管理されていないんです。したがって、空の容器がどこにいくつあるか把握できていないのが実情なんです」と同社関係者は話す。

部品メーカーから別の部品メーカーや完成車メーカーへ輸送された容器がすべて戻ってこないこともしばしばあるそうだ。その結果、あるところには空の容器が多くあり、別のところでは足りないといったことが起こり、足りないところは新たに容器を発注してしまう。1円単位でコストダウンを進めている自動車工場では、効率的ではない。

そこで、デンソーウェーブはRFIDを活用して、容器を管理するシステムを開発した。RFIDとは、電波を用いてRFタグのデータを非接触で読み書きするシステムのことで、容器ひとつひとつにタグを貼り、入出庫の際にそれを自動で読み取る。そうすれば、どこに容器があるかわかり、無駄もなくなるわけだ。

「まずはデンソー社内で使っていき、実績をつくったところで外部に売り込んでいくつもりです。2~3年後には普及させていきたい」と同社関係者。QRコードのように、デンソーウェーブが開発したこのシステムが今後いろいろな分野で使われるかもしれない。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
  2. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  5. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る