ウェザーニューズ、北極海の海氷が観測史上4番目の小ささに…北極海航路開通状態は10月上旬まで

宇宙 企業動向
2015年9月14日の北極海の海氷
2015年9月14日の北極海の海氷 全 1 枚 拡大写真

ウェザーニューズのグローバルアイスセンターは、9月14日に北極海の海氷が、今夏最小面積456万平方kmを記録し、観測史上4番目の小ささとなったと発表した。

商業利用の進む北極海航路は今年、ロシア側の北東航路、カナダ側の北西航路ともに開通し、現在も海氷域に入ることなく航行が可能な状態となっている。

北極海の海氷は、通常7月から8月にかけて急速に融解し、毎年9月に一年で最も小さい面積となる。地球温暖化による極域の気温上昇と、これに伴う海水温の上昇により、北極海の年間最小面積は減少傾向にある。2012年には観測史上最小面積となる328万平方kmを記録。

人工衛星データ解析によると、今年は5月頃から海氷の流動が活発で、海氷が融解しやすい状況となっていた。また、7月から8月にかけて北極海域が好天傾向で、気温も上昇したことで融解が進み、観測史上4番目に少ない面積となった。

同社では今後、徐々に海氷の結氷が進み海氷面積は拡大していくが、今夏の海氷面積が小さくなったことで航路開通状態が10月上旬頃まで続くと予想する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 車検NGの落とし穴!? シート交換で絶対に知っておくべき新ルール~カスタムHOW TO~
  2. トヨタの大型ピックアップトラックの逆輸入に期待? 新型発表に日本のファンも熱視線
  3. 次期BMW『X5』の車内を激写! メーターパネル廃止、全く新しいパノラミックiDriveディスプレイを搭載
  4. ホンダ『CB1000F SE コンセプト』を世界初披露! カウルが付いてネオレトロ感アップ、MSショーからの変更点もチェック!
  5. 中国マイクロEV『小馬』10万台を販売した「かわいいペット」戦略
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
ランキングをもっと見る