EV・PHV普及活用の技術展「EVEX」で電動三輪バイクを出展したのが小林商事(本社・東京都江東区)だ。『elpo(エレポ)』を名付けられたそのバイクは、スイング機能を備えているのが最大の特徴で、コーナーでも荷台の荷物が崩れないようになっている。
食品流通機器の商社である同社がこのバイクを発売するようになったのは取引先で聞いた一言がきっかけだったそうだ。その取引先はホンダの三輪バイク『ジャイロアップ』がなかなか手に入らないとこぼしていたのだ。
そして、2年前に中国の電動バイクメーカーの協力を得て、日本でエレポを発売することになった。「着脱式のリチウムイオンバッテリーを2基搭載し、一般的な電動バイクの約2倍、約50kmの走行が可能です。ランニングコストが50km走って約100円と安く、同じタイプのガソリンバイクに比べて約3分の1で済みます」と同社関係者は説明する。
全長2120×全幅660×全高1080mmで、車両重量が110kg。家庭用コンセントからの充電が可能で、最高速度は38km/h。価格は38万5000円。ただ、知名度がないせいか、なかなか思うように販売が伸びていないそうだ。
「年内には馬力を上げ、最高速度が45km/hまで出せるものを投入するので、なんとか販売台数を伸ばしていきたい。年間500台を目標にしています」と同社関係者は話していた。ちなみにその電動三輪バイクは47万円で販売する予定だ。