【ホンダ N-ONE 試乗】マニアックな意匠変更ながら、日常装備が充実…島崎七生人

試乗記 国産車
ホンダ N-ONE G・Lパッケージ
ホンダ N-ONE G・Lパッケージ 全 8 枚 拡大写真

“ガラ軽”なども言われる日本の軽。とはいえミッドシップスポーツもSUVもミニバンも何でもアリなのはご承知のとおり。が、欧州コンパクトのように“普通に乗れる”クルマは案外と少なく、なので『N-ONE』は貴重な存在…ということになる。

先にローダウン仕様を加えたが、この時に標準車も改良された。試乗車は新設定グレードの「G・Lパッケージ」で、“あんしんパッケージ”が標準からメーカーオプションに格下げされた点は腑に落ちないが、ETC車載器、オートリトラミラー、ドアガーニッシュなどを新たに標準化。日常での使い勝手を重視した装備内容になっている。

細かく見るとシート生地(柄)は同じで使う方向を45度変えるなどしているが、心地いい系の室内空間はかわらない。外観ではフロントグリルとフォグランプのベゼル部分にメッキが入るなどしたが、新旧カタログの表紙をじっくり見比べても瞬時には気付かない…それくらいのマニアックな意匠変更だ。

走りは基本的に爽快で軽快。足もNAエンジンも従来どおりで、街乗り主体のセッティングになっている。冒頭に欧州コンパクトと書いたが、とくに“足”については、ローダウンやターボでなくとも、乗り味のやさしさはそのままに、山道の高速もより臆せず走れるセッティングでもいいのでは…とも思った。                     
■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★★

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト
1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。 便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

《島崎七生人》

島崎七生人

島崎七生人|AJAJ会員/モータージャーナリスト 1958年・東京生まれ。大学卒業後、編集制作会社に9年余勤務。雑誌・単行本の編集/執筆/撮影を経験後、1991年よりフリーランスとして活動を開始。以来自動車専門誌ほか、ウェブなどで執筆活動を展開、現在に至る。便宜上ジャーナリストを名乗るも、一般ユーザーの視点でクルマと接し、レポートするスタンスをとっている。

+ 続きを読む

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 世界初の「破壊不可能ホイール」って何だ!? テスラ向けパーツ手掛ける米メーカーが開発
  2. 待望の新型スズキ『GSX-R1000R』が予告なしの初公開!「3色3様」往年のレーシングカラーで日本市場復活へ
  3. 「ミニGSX-R」をスズキがサプライズ発表!? 鈴鹿8耐マシン以上に「サステナブルかもしれない」理由とは
  4. 「盤石シャシー」に「戦甲車体」採用、ワイルドすぎるオフロードSUVが1時間で9700台受注の人気に
  5. 【ダイハツ ムーヴ 新型】「ポッキー入れ」にイルミネーション、軽自動車でも質感を“あきらめさせない”インテリアとは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  3. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
ランキングをもっと見る