【ユーロNCAP】マツダ ロードスター 新型、4つ星評価…その理由

自動車 ニューモデル 新型車
新型マツダロードスターのユーロNCAPの衝突テスト
新型マツダロードスターのユーロNCAPの衝突テスト 全 1 枚 拡大写真

欧州で唯一、公的な衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは10月7日、新型マツダ『MX-5』(日本名:新型『ロードスター』)の衝突安全テストの結果を公表した。最高5つ星のところ、「ある理由」により、4つ星評価となった。

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テスト。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の4項目に応じて、ポイントが配分される。最新の2015年の制度では、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの40%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置」の3項目には、各20%を配分する。

さらに、ユーロNCAP は2015年から、前面フルラップ衝突テストを導入。背の低い女性ドライバーと、後席に乗員を乗せた状態を想定し、テストを行う。緊急回避の自動ブレーキをはじめ、先進の安全装備も、評価基準となった。

最高の5つ星を得るためには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子ども乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で65%以上、「安全補助装置」で70%以上のポイントを獲得するのが条件。4項目のひとつでも、基準のポイントを下回り、4つ星以下となった場合、総合評価で5つ星と認定されない。また、総合評価で5つ星を得るには、75%以上のポイントも必要。

新型マツダ ロードスターのテスト結果を検証すると、成人乗員保護性能が31.9点(84%)で、5つ星の条件をクリア。子ども乗員保護性能は17点(80%)で、5つ星の条件を満たす。歩行者保護性能は33.7点(93%)で、5つ星に該当。しかし、安全補助装置は8.3点(64%)となり、5つ星に必要な70%に届かなかった。ユーロNCAPは、「新型ロードスターに、緊急自動ブレーキが未設定なのは残念」とコメント。

安全補助装置が4つ星だった結果、新型ロードスターの総合評価は、最高5つ星のところ、4つ星に。それでも、成人乗員保護性能、子ども乗員保護性能、歩行者保護性能の3項目では5つ星を獲得しており、新型ロードスターの安全性を判断する要素となりそうだ。

《森脇稔》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 宮崎「シーガイア」にサーキットがオープン! セグウェイの「電動ゴーカート」を日本初導入
  2. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  3. ホンダ『ヴェゼル』の「RS」グレードを先取り!? インドネシアで新型『HR-V』発売
  4. 史上最強のVW『ゴルフGTI』、6月20日デビューを予告
  5. 制限高さ1.85mの低いガード、元は道路ではなかった?…南千住~北千住
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. シェフラーがヴィテスコ合併後初の出展、ポートフォリオ拡大と顧客対応力をアピール…人とくるまのテクノロジー展2025
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
ランキングをもっと見る