東武鉄道、東上線で『フライング東上』リバイバル車を運行…11月28日から

鉄道 企業動向
東武鉄道は東上線の全線開通90周年を記念し、往年の看板列車『フライング東上』のカラーリングを再現した車両を運行すると発表。50090形と8000系の各1編成に青と黄色のカラーリングを施す
東武鉄道は東上線の全線開通90周年を記念し、往年の看板列車『フライング東上』のカラーリングを再現した車両を運行すると発表。50090形と8000系の各1編成に青と黄色のカラーリングを施す 全 5 枚 拡大写真

東武鉄道は10月22日、東上線の全線開業90周年を記念し、往年の看板列車『フライング東上』の塗装を再現した車両を11月28日から運行すると発表した。『TJライナー』などで運用されている50090形電車と小川町~寄居間などを走る8000系電車を使用し、濃い青と黄色帯のカラーを復刻する。

『フライング東上』は1949年から1967年まで運行された、かつての東上線の看板列車。主に春・秋の休日、東上線沿線や寄居駅で接続する秩父鉄道沿線などへの行楽客・ハイキング客の輸送を目的に運転され、戦後の行楽ブームの中で人気を呼んだ。愛称は、英国のロンドン~エディンバラ間を結ぶ特急列車『フライング・スコッツマン』にあやかったと言われている。

今回のリバイバルカラー車両は、『フライング東上』で運用された電車のうち、1950~1952年の54系と1952~1962年の53系で採用された塗装を再現。『フライング東上』の象徴だった濃い青をベースとし、窓下に黄色の帯を入れる。50090形(50092編成10両)はラッピング、8000系(8198編成4両)は塗装で再現する。

この2編成には、かつて『フライング東上』に取り付けられていたものをモチーフとしたヘッドマークも掲出。50090形は主に『TJライナー』として池袋~小川町間で約1年間、8000系は小川町~寄居間と越生線で当面の間、リバイバルカラーで運行する。

運行開始日の11月28日には、池袋~寄居間でリバイバルカラーの2編成を乗り継ぐ「東武東上線全線開通90周年記念ツアー」も開催。池袋~小川町間は50090形、小川町~寄居間は8000系に乗車する。車内では東武博物館の花上嘉成名誉館長が『フライング東上』にまつわるトークショーを行う。また、記念品として乗車証明証と、東上線・越生線全45駅の各駅から150円区間の片道乗車券45枚をセットにした参加者限定の記念乗車券セット「東武東上線全線開通90周年記念乗車券」がプレゼントされる。

ツアーは池袋9時16分発~小川町10時50分着・10時55分発~寄居11時11分着で、旅行代金は大人9000円・子供8500円。参加申込みは10月23日から11月20日まで、東武トップツアーズ各支店やインターネット、電話で受け付ける。募集人員は450人。

東武東上線は、前身の東上鉄道が1914年に池袋~田面沢(現在の川越市~霞ヶ関間にあった駅)間を開業。1925年7月に小川町~寄居間が開業し、池袋~寄居間75.0kmが全通した。昨年2014年は東上線の開業100周年、今年は全線開業90周年にあたり、東上線の「記念イヤー」が続いている。

《小佐野カゲトシ@RailPlanet》

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