【東京モーターショー15】日野が描く次世代バス交通システムは「運転手にも優しい」

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日野自動車が参考出品した『FUEL CELL BUS(フューエル セル バス)』(東京モーターショー2015)
日野自動車が参考出品した『FUEL CELL BUS(フューエル セル バス)』(東京モーターショー2015) 全 19 枚 拡大写真

トヨタグループの日野は、『MIRAI』の技術を共有する『燃料電池バス』を展示し、次世代バス交通システムのワンシーンを紹介。「誰にも優しいバスを目指した」という担当者は「ハンディキャップのある人や妊婦などはもちろん、運転手にも優しいと感じる進化を描いた」と話す。

「現在、車いす利用者がバスに乗る場合、運転手はいったん運転席を離れ、乗降ステップまで案内し、車いすを固定するという作業が発生する。今回の展示では、インフラ側の乗降場をかさ上げし、車いす利用者などが段差を感じることなく、そのまま自走して乗降できるようなイメージ。こうした乗降環境が整うと、運転手の乗客案内作業が軽減され、運転に集中できるようになる」

運転席エリアには運賃箱がない。前ドア付近には、車いすが通れるほどの幅が確保され、バス停側に自動改札機が配置されていた。担当者は「運賃収受などの作業を、バスの外側、つまりインフラ側に移すことで、運転席まわりのシンプル化が図られ、運転手はさらに運転に集中できるだろう」と話していた。

またグラスコックピット化された運転席まわりは、スイッチ類も従来の路線バスに比べてはるかに少ない。「目視情報を一元的・直感的に把握できるようにしたい」という。

「まだまだ課題がある」と担当者。「バス車内後方は、走行ユニットなどが床下にあるために、どうしても段差ができる。将来的にはこの段差も解消したい。たとえば、ルーフ部にできるだけ機器類を集約させて、インホイールモーターで車輪をまわすというイメージもある」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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