ボルボ、対カンガルー衝突回避システムの開発を豪州で開始…世界初

自動車 テクノロジー 安全
ボルボの対カンガルー安全テスト
ボルボの対カンガルー安全テスト 全 4 枚 拡大写真

ボルボは、世界初となる対カンガルー衝突回避システムの開発をオーストラリアで開始した。

オーストラリアでは、カンガルーとの衝突事故が毎年2万件以上発生。動物との衝突事故による死者や重傷者が多発しているほか、自動車保険の請求額も7500万豪ドル(約65億2500万円)を超えるなど、大きな経済損失の要因ともなっているという。

ボルボでは、この問題を解決するために、レーダとカメラ技術を使ってカンガルーを検知し、事故が差し迫まった場合、自動でブレーキを作動させる独自システムの開発に着手している。同社は、オーストラリアの首都キャンベラ近郊のタイドビンビーラ自然保護区に安全技術者チームを派遣。カンガルーの道路沿いでの行動を観察・記録。ここで収集されたデータは、世界初のカンガルー検知および衝突回避システムの開発に用いられる予定だ。

ボルボの上級セーフティエンジニアのマーティン・マグナッセン氏は、「ボルボの歩行者検知機能は市街地走行に重点を置いているが、カンガルー検知の研究は高速走行時を重視している。カンガルーは非常に予測しにくい動物であり、衝突を回避するのは困難だ。しかし、我々のテクノロジーにさらに改良を重ねることで、カンガルーを検知し、高速道路での事故を回避できると確信している」とコメントしている。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る