マツダの丸本明副社長は11月5日に都内で開いた決算発表会見で、これまで取り組んできた米国市場へのディーゼル車投入計画について「戦略は維持していく」と、明言した。
独フォルクスワーゲン(VW)のディーゼルエンジン排ガス不正問題により、その発端でもある米国ではディーゼル離れも懸念される。しかし、丸本副社長は「ニューヨークやシカゴなど欧州文化圏ともいえる地域では、ディーゼルのニーズがある」と指摘、投入を目指す方針を示した。
ただ、「この事件で規制の強化策が出てくることも考えられるので、想定より投入が遅れる可能性はある」と、指摘した。マツダは、投入時期については従来も明らかにしていない。
一方、丸本副社長は同社のディーゼル車の主力販売地域である欧州と日本については「足元では顕著な影響は出ていないが、継続してお客様の心理のモニタリングをしていきたい」と語った。