富士重吉永社長「車が足りず、全地域で約3か月待ちの状態」

自動車 ビジネス 企業動向
東京・恵比寿にある富士重工業の本社ビル
東京・恵比寿にある富士重工業の本社ビル 全 2 枚 拡大写真

富士重工業の快進撃が止まらない。11月5日に発表した2016年3月期第2四半期決算を見ても、売上高1兆6014億円(前年同期比22.2%増)、営業利益2850億円(同53.6%増)、純利益(同70.9%増)と大きな伸びを示している。もちろん過去最高の業績。

特に営業利益率に至っては、17.8%とトヨタ自動車の11.2%を大きく上回り、ぶっちぎりの1位。これは為替差益が1004億円もあったこともあるが、なにしろ販売が好調で、グローバルの販売台数が47万2000台と前年同期に比べて9.4%も伸びているのだ。しかも、上級グレードがほとんど値引きなしで売れていく。

国内販売については、5.0%減の6万6500台となっているが、足元の受注は好調だという。「とにかく車が足りない状態が続いていて、国内ではすべての車で2か月半待ちの状態になっている。欧州でも3か月待ちの状態で、全地域で3か月近く待っていただいている」と吉永泰之社長は申し訳なさそうに話す。

文字通り、つくってもつくっても追いつかない状態で、その状況が米国での増強が完了する2016年度末まで続きそうだ。「立派な新本社ビルを建てると、会社が傾き始める」というジンクスがあるが、富士重工の場合、そのジンクスが当てはまらないようだ。

《山田清志》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
  2. 「強烈な需要がありそう」スバルの3列シートSUV『アセント』が今、SNSで話題に
  3. 三菱『パジェロ』7年ぶり日本復活か!? 日産 パトロール 派生モデルの可能性も
  4. 21車種・64万台超、トヨタ自動車の大規模リコールに注目集まる…7月掲載のリコール記事ランキング
  5. 軽EV市場に新顔登場、ホンダ『N-ONE e:』と競合する車種
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. ブレンボが新ブレーキ開発、粒子状物質を削減…寿命も最大2倍に
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
  5. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
ランキングをもっと見る