【東京モーターショー15】「ヒューマンモード」のモビリティを考える…SMART MOBILITY CITYでワークショップ

自動車 ニューモデル モーターショー
Design DOO「ヒューマンモードを考える」第3回ワークショップ
Design DOO「ヒューマンモードを考える」第3回ワークショップ 全 8 枚 拡大写真

日本デザイン機構が展開するDesign DOOの活動「ヒューマンモードを考える」の第3回ワークショップが11月2日、東京ビッグサイトで開催中の第44回東京モーターショーSMART MOBILITY CITYのTOKYO FMブースで行われた。

ヒューマンモードのモビリティとは、車いす、ベビーカー、自転車,パーソナルモビリティなど、歩行者以上・自動車未満のモビリティを指す言葉だ。従来の日本の道路ではこれらを既存のルールに当てはめており、無理が生じている。Design DOOではこうした状況を考え、歩道か車道かという区分にとらわれず、環境問題や高齢者問題に直面した都市の中で、ヒューマンモードにとってふさわしい道路交通を、講義や実習によって探っていきたいとしている。

今回のワークショップは、9月に東京お台場のMEGA WEBライドスタジオ、10月に大井町駅西口の首都圏イノベーションセンターMICANで開催した過去2回に続くもので、定員を超える申し込みがあったという。参加者は東京ビッグサイト西館4階のTOKYO FMブースに集合し、SMART MOBILITY CITYについての説明を受けた後、超小型モビリティおよびパーソナルモビリティの体験走行コースで、インストラクターの教えを受けながら試乗を行った。

続いて国内外のパーソナルモビリティ事情に詳しく、地方都市でのパーソナルモビリティ導入や電動車いす「ラギー」のプロモーションなどを行うグラディエ代表取締役、磯村歩氏が、欧米のパーソナルモビリティの法規と車両の紹介、日本におけるパーソナルモビリティの問題点、状況打開のための地方への導入事業などを解説した。

最後の討論では、まず参加者が故郷や赴任地など、ゆかりのある地方都市を紙に書いて掲げた。主催者側がその中からいくつかの都市をピックアップして、ヒューマンモードの問題点や試乗体験をもとにした展開の構想などを聞き、磯村氏も自身の経験をもとにした意見を述べていくという形で、高齢化や過疎化が進む地方でヒューマンモードをどう活用すべきか議論を進めていった。

「ヒューマンモードを考える」のワークショップは今回で終了したが、日本デザイン機構・Design DOOでは来年以降も、同じテーマでワークショップを開催すべく、関係各方面との折衝を続けていくという。情報については随時Design DOOのFacebookページで告知していきたいとしている。

《森口将之》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. 公道を走れるレーシングカーに熱視線! SNSでは「激アツ」「カップホルダーあって草」と話題に
  5. 【BYD シーライオン7 新型試乗】全幅1925mmの堂々サイズも「心配無用」、快適性はまさに至れり尽くせり…島崎七生人
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る