多重衝突の原因は落下物…トレーラー運転手を書類送検

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11月中旬に群馬県安中市内の上信越自動車道で発生し、10人が死傷した多重衝突事故について、群馬県警は14日までに事故の要因となった路上の落下物を生じさせたとして、新潟県長岡市内に在住する47歳の男を道路交通法違反(運転者の順守事項)容疑で書類送検した。

群馬県警・高速隊によると、問題の事故は2015年11月18日の午前7時15分ごろ発生している。安中市松井田町北野牧付近の稲村山トンネル(全長110m、片側2車線の緩やかなカーブ)の出口に木材が散乱していることを発見した軽トラックがその場で停止。後続の4台もトンネル内で停止したところ、後ろから減速しないまま進行してきた大型トラックが追突し、車両6台が関係する多重衝突に発展した。

この事故で乗用車1台が大破し、乗っていた2人が死亡。他の車両に乗っていた8人が重軽傷を負った。警察は追突側のトラックを運転していた67歳の男を自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死傷)容疑で逮捕したが、路上の落下物が事故の原因でもあったことから、これを生じさせた車両についても調べを進めてきた。

通行記録や目撃情報、現場付近に設置されていた監視カメラ映像の分析を進めたところ、新潟県長岡市内に在住する47歳の男が運転していた大型トレーラーから金属製の資材箱が脱落していたことが判明。木材はこの箱に収められていた荷台に積載した荷物の固定用であることもわかった。

警察では男が資材箱の固定や脱落防止の措置を怠ったものと判断し、この男を道交法違反容疑で書類送検している。

《石田真一》

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