【ユーロNCAP】ランチア/クライスラー イプシロン、2つ星の低い結果

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ランチア イプシロン 改良新型
ランチア イプシロン 改良新型 全 1 枚 拡大写真

欧州で唯一、公的な衝突テストを行うユーロNCAPコンソーシアムは12月2日、ランチア/クライスラー『イプシロン』の衝突安全テストの結果を公表した。最高5つ星のところ、2つ星と低い結果に終わった

ユーロNCAPの衝突テストは、前面オフセット64km/h、側面50km/h、ポール衝突29km/h、歩行者衝突40km/hで行う。日本や米国の基準とほぼ同じ、世界で最も厳しい条件で実施される衝突テスト。

2009年2月、ユーロNCAPは新評価システムを導入。評価の4項目に応じて、ポイントが配分される。最新の2015年の制度では、最重要視される「成人乗員保護性能」に、ポイントの40%を配分。「子ども乗員保護性能」と「歩行者保護性能」、エアバッグやABS、ESCなどの「安全補助装置」の3項目には、各20%を配分する。

さらに、ユーロNCAP は2015年から、前面フルラップ衝突テストを導入。背の低い女性ドライバーと、後席に乗員を乗せた状態を想定し、テストを行う。緊急回避の自動ブレーキをはじめ、先進の安全装備も、評価基準となった。

最高の5つ星を得るためには、「成人乗員保護性能」で80%以上、「子ども乗員保護性能」で75%以上、「歩行者保護性能」で65%以上、「安全補助装置」で70%以上のポイントを獲得するのが条件。4項目のひとつでも、基準のポイントを下回り、4つ星以下となった場合、総合評価で5つ星と認定されない。また、総合評価で5つ星を得るには、75%以上のポイントも必要。

ランチア/クライスラー イプシロンのテスト結果は、成人乗員保護性能が17点(44%)で、5つ星の条件の80%を大きく下回る。一方、子ども乗員保護性能は39点(79%)で、5つ星に必要な75%を超えた。また、歩行者保護性能は23.3点(64%)で、5つ星に必要な65%にわずかに届かず。安全補助装置は5点(38%)と、5つ星に必要な70%を大きく下回った。

この結果、ランチア/クライスラー イプシロンは、ユーロNCAPの総合評価が2つ星と低い結果に。成人乗員保護性能と安全補助装置の2項目での大幅な減点が、響いた形となっている。

《森脇稔》

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