JR九州の蓄電池電車、愛称は「DENCHA」…4月から試験運転

鉄道 企業動向
819系「DENCHA」の外観イメージ。ドア部などに青を入れたデザインでまとめられる。
819系「DENCHA」の外観イメージ。ドア部などに青を入れたデザインでまとめられる。 全 2 枚 拡大写真

JR九州は1月29日、同社が開発を進めている架線式蓄電池電車のデザインを発表した。形式は819系で、愛称は「DENCHA」。4月から試験運転を行い、秋から営業運転を開始する。

発表によると、車両のコンセプトは「『人と地球の未来にやさしい』をイメージした車体」。817系電車をベースに、車体外板には地球をイメージしたという青色をドア部などに入れる。愛称の「DENCHA」は「Dual ENergy CHArge train」から採った。

交流電化区間では従来の電車と同様、集電装置(パンタグラフ)を使って架線から電気を取り入れ、モーターに電力を供給するとともに蓄電池に充電する。非電化区間では蓄電池からモーターに電力を供給。ブレーキをかけたときに発生する回生エネルギーは蓄電池に充電する。

また、車内の冷暖房効果を高めるため、筑肥線の305系電車で採用した押しボタン式開閉ドアを導入する。車内にはドア上部に視認性の高い液晶画面を設け、停車駅や乗換案内、ドア操作の案内などを表示。電力の流れに関する案内も表示する。車内照明はLEDを採用する。

「DENCHA」は筑豊本線若松~折尾間(若松線)などで運用される。JR九州は4月から2両(2両編成1本)の試験運転を行い、秋から営業運転を開始。2017年春には12両(2両編成6本)を追加投入する予定だ。

《草町義和》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
  2. スバル初の小型クロスオーバーEV『アンチャーテッド』正式発表、2026年発売へ
  3. 大成建設、高速走行中の給電に成功、EV向け「無線給電道路」の実証実験で[新聞ウォッチ]
  4. 車内すっきり! ワンタッチでCarPlayがワイヤレスに、「OTTOCAST MINI」発売
  5. エブリイ&ハイゼットオーナー必見! 最新便利アイテムをレビュー[特選カーアクセサリー名鑑]
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. スズキ初のBEVはなぜ「軽EV」じゃない?『eビターラ』開発者が語る「EVの悪循環」と「スズキの強み」
ランキングをもっと見る