【トヨタ プリウス 試乗】17インチタイヤでも乗り心地と操縦安定性を両立したAグレード…青山尚暉

試乗記 国産車
トヨタ プリウス Aプレミアム”ツーリングセレクション”
トヨタ プリウス Aプレミアム”ツーリングセレクション” 全 16 枚 拡大写真

試乗したのは、17インチの大径タイヤのカッコ良さからも選ばれる、リチウムイオンバッテリーを搭載する「Aプレミアム”ツーリングセレクション”」。

【画像全16枚】

すでに15インチタイヤを履くSに試乗しているが、走りだしてその違いはすぐに分かる。街乗り、日常域では15インチタイヤ装着車にくらべ、ざわざわしたロードノイズのキャビンへの侵入がけっこう気になる。ノイズレベル自体は先代同等とのことで、これはほかのノイズが激減したことが原因だ。全体的には先代より確実に静かになっているのだが、あちらを消せばこちらが立つ…というわけだ。

ただしそれは低速域に限っての話。高速域になれば、そのほかのノイズの高まりがロードノイズをマスキングしてくれるから気にならなくなる。

乗り心地は段差や荒れた路面でのショック、突き上げ感は先代とくらべると激減 、角が丸められたタッチを示す。しかし新型15インチタイヤ装着車とくらべると、ショック、突き上げ感がやや気になる、というイメージだ。

活発な走りを試みれば、低重心感覚は15/17インチともに共通だが、曲がりやすさ、安定感で17インチが優れることは間違いない。が、フツーにエコ走行する限り、いい意味で15/17インチタイヤの差はほとんどないのが新型らしさであり、ボクなら迷うことなくよりマイルドかつ上質な乗り心地を示す、プリウスというクルマによりふさわしいと思える15インチを選ぶ。

とはいえ、ツーリングセレクションで横浜みなとみらい周辺の一般道、首都高を 、動力性能的にこれが基本でしょ、と思えるノーマルモードで走ったときの実燃費は、この17インチタイヤ装着車でも28km/リットル前後(新型はエコモードにするとかなり穏やかな性能になる)。距離が伸びればフツーに30km/リットルに届く感触だ。先代は同様のルートで20~22km/リットルだったから、 燃費性能ののびしろ、実燃費性能はハンパじゃない。

ちなみに全車の、誰もがスマホや携帯電話を置くであろうセンターコンソール部分は派手で未来感ある白いプラスチックパネルだが、モノを置くとカチカチ音がするのが難点。トヨタ純正アクセサリーで本革のコンソールトレー(4320円)が 用意されているが、ソフト素材への変更、樹脂製のアフターパーツにも期待した いところである。

そうそう、新型プリウスのフロントウインドー下端中央のセラミックプリント部分に△マークがあるのに気づいてしまった(開発陣によると「よく気づきましたね」である)。これは車体中央の目安になるもので、走りやすさに貢献。目立たないちょっとしたトリビアである。

新型プリウスのペットフレンドリー度は、セダンタイプとしてなかなかのもので ある。犬を自身で乗り降りさせるには、バックドア開口部が先代-10mmとは いえ680mmもあるためリヤドアからに限られるが、後席座面地上高が新型の低重心パッケージによって先代の600mm(これでも低く乗り降りしやすかった) からなんと-40mmの560mmとごく低くなり、大型犬はもちろん、中小型犬 、シニア犬でも楽々乗降可能。静かで滑らかで低重心感覚溢れる走りは、犬にも 優しいのである。

■5つ星評価
パッケージング:★★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★
ペットフレンドリー度:★★★★

青山尚暉|モータージャーナリスト/ドックライフプロデューサー
自動車専門誌の編集者を経て、フリーのモータージャーナリストに。自動車専門 誌をはじめ、一般誌、ウェブサイト等に寄稿。自作測定器による1車30項目以上におよぶパッケージデータは膨大。ペット(犬)、海外旅行関連の書籍、ウェブサイト、ペットとドライブ関連のテレビ番組、イベントも手がけ、犬との自動 車生活を提案するドッグライフプロデューサーの活動も行っている。日本カー・ オブ・ザ・イヤー選考委員。

《青山尚暉》

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