日立、低濃度バイオエタノールで高効率に発電するシステムを試作

自動車 ビジネス 企業動向
低濃度バイオエタノール燃料製造から発電までの流れ
低濃度バイオエタノール燃料製造から発電までの流れ 全 1 枚 拡大写真

日立製作所は、宮古島新産業推進機構と40%低濃度バイオエタノール燃料で発電する高効率発電システムの試作に成功したと発表した。

発電システムの発電機に搭載したエンジンは、排熱を利用して低濃度バイオエタノール燃料から水素を発生、低濃度バイオエタノールと水素を燃焼して動かすことで、動力変換効率を高めている。40kWの発電システムで実証実験を行ったところ、45%の動力変換効率を確認した。

燃料に用いたバイオエタノールは、40%と低濃度で、危険物として扱う必要がなく、安全性を確保できる。バイオエタノールは、宮古島産のサトウキビ由来の廃糖蜜を原生酵母で発酵させた後、蒸留して効率的に製造し、従来方法で低濃度バイオエタノールを製造する場合に比べ、エネルギーを約40%削減できる。

今回の成果は、これまで主に自動車燃料に利用されてきたバイオエタノールの用途を発電分野へと広げるもの。今後、CO2排出量の削減効果が大きな地域分散型発電の実用化を目指して研究開発を進めるとしている。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
  5. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る