ジャパン・マリンユナイテッド、低燃費・低排出ガスの次世代自動車運搬船を納入

自動車 ビジネス 企業動向
自動車運搬船「ドライブ・グリーン・ハイウェイ」
自動車運搬船「ドライブ・グリーン・ハイウェイ」 全 1 枚 拡大写真

ジャパン・マリンユナイテッドは、有明事業所(熊本県玉名郡長洲町)で建造していた川崎汽船向け低燃費・低排出ガスの次世代自動車運搬船「ドライブ・グリーン・ハイウェイ」を引き渡した。

パナマ運河拡張に対応した幅広新船型の次世代型自動車運搬船で、積載車両数を大幅に増やした。低燃費技術を採用することで、既存船対比で輸送車両1台あたりのCO2排出量を約25%改善する。

船には、川崎重工業製エンジンを搭載するとともに、シリンダー内の燃焼温度を下げ、NOxの生成を抑制する効果がある主機関水エマルジョン燃料油装置や、排気再循環システム、主機関過給機カットシステムの複合技術を採用することで、大幅なNOx削減と低燃費を実現した。

また、三菱重工業と三菱化工機製のSOxスクラバーを搭載し、主機関と発電機関からの排ガスを装置内で散布される海水や清水で洗浄し、SOxを分離・吸収、大気へのSOx排出を抑制する。

自動車運搬船は、喫水線上に大きな船体部を持つため、風の影響が他の船種と比べて大きくなる。新造船は、船首部の風圧抵抗低減形状により、風による抵抗を低減する。

船尾の舵前端部には、SURF-BULBを装備、プロペラ旋回流のエネルギーロスを回収し、燃料費の削減に寄与する。ソーラーフロンティア製の太陽光発電システムを搭載しており、晴天時には車両甲板内のLED照明相当の電力を賄うことができ、船内発電機による燃料消費を抑える。

このほか、高効率プロペラ、冷却海水ポンプや機関室通風装置のインバータ制御、発電機エンジン排ガスエコノマイザ、ボイラー水エマルジョン装置、LED照明、低摩擦塗料、遮熱塗料、最適運航支援システムなどの省エネ・CO2削減技術を採用した。

川崎汽船は、環境対応のフラッグシップとして次世代低燃費・低排出船を運航する。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタ自動車に生産移管、いなべ工場は商用車専用に
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. クーペSUVに進化! アルファロメオ『ステルヴィオ』次期型を完全プレビュー
  4. 「まさにアメリカンスポーツの最高到達点」1000馬力越えの『コルベット』にSNSも注目!コスパ最強ハイパーカー誕生か
  5. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
ランキングをもっと見る