韓国キアモーターズ(起亜自動車。以下、キア)は2月11日、米国で開幕したシカゴモーターショー16において、『ニロ・ハイブリッド』を初公開した。
ニロ・ハイブリッドは、キア初のハイブリッド専用車。キアの親会社のヒュンダイは1月、初のハイブリッド専用車として、セダンの『アイオニック』を発表。これに対して、キア初のハイブリッド専用車は、小型SUV。キアはニロ・ハイブリッドを、「HUV」(ハイブリッド・ユーティリティ・ビークル)と呼ぶ。
エクステリアは、米国と韓国のデザインセンターが共同で設計。洗練かつエアロダイナミクスを追求したデザインが特徴で、ボディの表面には、彫刻的なフォルムを刻む。ニロ・ハイブリッドの車台には、新開発エコカー専用プラットホームを採用。
ハイブリッドパワートレインは、エンジンがダウンサイズの直噴1.6リットル直列4気筒ガソリン「GDI」アトキンソンサイクル。最大出力103hpを発生する。
モーターは最大出力43hp。エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムトータルでは、最大出力146hp、最大トルク27kgmを引き出す。トランスミッションは6速デュアルクラッチ。
なおキアは、ニロ・ハイブリッドの燃費性能について、「米国複合モードで50マイル/ガロン(約21.3km/リットル)が目標」とコメント。なおこのニロは、キアの属するヒュンダイグループが、トヨタ『プリウス』のSUV版、『C-HRコンセプト』をターゲットに開発したハイブリッド専用車となる。