パイオニア「楽ナビ」で新東名の地図データ更新を試してみた

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新東名高速道路下り線を走行中。新庄インター手前付近
新東名高速道路下り線を走行中。新庄インター手前付近 全 13 枚 拡大写真

2月13日、新東名高速道路・豊田東JCT~浜松いなさJCT区間がついに開通した。これに素早い反応を見せたのがカーナビ業界。特にパイオニアは地図更新サービス「マップチャージ」で25日にも更新データをリリース。更新したパイオニア『楽ナビ』で早速開通区間を走ってきた。

今回、開通した新東名高速道路・豊田東JCT~浜松いなさJCT間は、総距離約55kmでインターチェンジは「新城」「岡崎東」の2ヶ所、サービスエリアが「岡崎」、パーキングエリアが「長篠設楽原」の各1ヶ所ずつが設けられた。

NEXCO中日本によれば、この区間の開通によって御殿場-豊田間の所要時間は従来の東名のみを利用した場合に比べて最大約60分の短縮が見込めるという。さらに豊田JCTからは伊勢湾岸自動車道にも直結するため、大阪方面へ向かう際も所要時間の短縮が期待できる。まさに注目の開通となったわけだ。

この開通に素早い動きを見せたのがカーナビゲーション業界だ。スマートフォン向けナビアプリの『Yahoo!カーナビ』や『いつもNAVIドライブ』、『カーナビタイム』などは即日対応。この素早さは業界内で大きくクローズアップされた。一方の地図データをカーナビ本体に要して使う“オンボードナビ”は、地図データをカーナビにインストールするという作業が必要になるため、更新までには多少の手間がかかる。

それでもパイオニアは、開通日に遅れること約2週間の25日に更新データを「マップチャージ」上でリリース。サイバーナビ、楽ナビ共にオンボードナビではいち早い対応となった。今回は、その対象モデルのひとつ、2014年モデルの楽ナビ(「AVIC-RW09」)にオプションの通信モジュールを組み合わせたセットを使い、更新を体験した。

地図データがリリースされた25日の夕方、楽ナビを起動すると画面上には、通信によって更新データがあることを示すメッセージが表示された。そのまま更新を実行すると、通信モジュールを介してダウンロードとインストールまでを数分で終了した。

「マップチャージ」では年2回の全更新と、毎月10回の差分更新が実施されるが、今回は通常の更新とは異なるイレギュラーな扱い。更新対象も新東名高速道路対応だけであったため、短い時間で更新が済んだようだ。通常は差分更新でも処理を終えるのに30分程度はかかる。

新東名高速道路の豊田東JCT~浜松いなさJCT間を新データで走ったのは更新が完了した翌日の26日。千葉県内から目的地を岡崎市内の某所に設定すると、新東名高速道路の岡崎東インターを下りて目的地へと向かうよう案内された。岡崎インターからの接続道路もきちんと反映できているようだ。

御殿場JCTから新東名高速道路へ入り、その後はまっすぐ浜松いなさJCTへと向かった。浜松いなさJCTに近づくにつれ、その案内標識が目立つようになる。一方で楽ナビでは分岐点へ近づいても特に案内はなし。岡崎東インターでの出口案内も一般道と同じタイプのものだった。

その後、豊田東JCTへ向かったが、ここでもJCT案内を行うことなく、そのまま伊勢湾岸自動車道へと高速道施設リストを表示するのみ。音声案内もなかった。また、道路料金表示も未対応のままだった。今回の更新は差分更新であり、もともと有料道路の料金表示や市街地図データも反映はしないことになっている。

しかし、各道路施設までの距離は表示し、ルートガイドで重要な出入口付近での案内はしっかりと反映。岡崎東インターでの接続道路にでもスムーズな案内を行っており、その意味で実用上は問題ないレベルには仕上がっていた。

このように開通後2週間足らずで新データが反映できるのも、毎月の更新を実現しているパイオニアの「マップチャージ」ならでは。通信モジュールを組み合わせたメリットも大きい。

《会田肇》

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