伊勢丹が東海圏初出店…三菱地所の「大名古屋ビルヂング」

エンターテインメント 話題
イセタンハウス1階のエントランス。柱周りのグラフィックは名和晃平
イセタンハウス1階のエントランス。柱周りのグラフィックは名和晃平 全 21 枚 拡大写真

3月9日にグランドオープンする大名古屋ビルヂングのプレス内覧会が4日行われた。昨年秋に竣工した同ビルのオフィス部分は先に開業しており、今回約 3,800 坪、全74店舗を集積した地下1階から地上5階の商業施設部分がオープンする。

地下1階、1階、2階にはキーテナントとして、三越伊勢丹HDが新たなビジネスモデルとして展開する中型店舗の新業態「イセタンハウス(ISETAN HAUS)」を約900坪で出店。「伊勢丹ブランド」としては初の東海エリアの出店となり、店内のデザインのアートディレクションは名和晃平(SANDWICH)が手掛けた。

イセタンハウスは、自主編集ショップ「リ・スタイル(Re-Style)」、「レディ フォア ザ ウィークエンド(Ready for the Weekend)」の婦人服を中心に、コスメ、紳士服、雑貨など伊勢丹新宿本店のエッセンスを凝縮したファッション・セレクトストア。「ニッポッピン(nippoppin)」(地階)や伊勢丹チェックのアイテムを集積した「イセタンタータン」「(2階)など、新宿本店でこれまでポップアップで展開されていたプロジェクトも今回初めて常設売り場として展開されている。

開発に当たった三菱地所グループは、東京・丸の内での商業開発経験を生かし、「大名古屋ビルヂングアドバンス(DNA)」をテーマに、1962年に竣工し2012年の閉館まで名古屋駅前のランドマークとして愛された同ビルの遺伝子を継承。“ノスタルジック&クリエイティブ”を軸にテナントを構成した。イセタンハウス以外の2,500坪の内、約40%、約1,000坪を飲食で展開し、全40店の飲食店でバラエティ感、ボリューム感を持たせていることが特徴。

地階は名古屋駅から直結する地下街「ダイナード」に「メーカーズシャツ鎌倉」、ナチュラルスキンケアの「シロ」を導入し、近隣のオフィスワーカーに対応。地下のエントランスは「イセタンハウス」の売り場がアトリウムを隔てて対峙し、入り口の一等地には”名古屋巻き”のヘアスタイルが全国的に知られる土地柄から、「ヘアケアバー」を設置。口紅の自主編集売り場「リップバー」も登場した。

エスカレーターと広い通路を挟んだ正面には、伊勢丹新宿店の1階ステージに当たるポップアップショップを展開するコンセプトゾーンを設け、にぎわい性を演出している。オープン時には先に新宿店で行われた猫好きクリエイターとのコラボグッズストア「Cat's ISSUE」がお目見えする。

物販テナントはトゥモローランドのレディスメンズ複合のニューコンセプトショップ「ギャルリー・ヴィーホワイト」が全国初出店。「セーブ カーキ ユナイテッド」「アスペジ」「ボンジュールレコード」「ポータークラシック」などがメンズレディス複合で展開。メンズでは「ソフ」「デンハム」「45R」、生活雑貨では林物産の新業態「プライズ」、フレグランスの「ディプティック」が東海地区で初出店している。

飲食エリアは旧大名古屋ビルヂングでは地階1階のみだったが、今回地下1階から3階まで飲食を導入。中目黒の水炊き・しみずが名古屋コーチンの親子丼の新業態「酉しみず」、カリフォルニアのミシュラン星付きシェフ、デイビッドマイヤーズの「ソルトウォーター」、カリフォルニアダイナーの「E・A・T青山」、カフェ・グロサリー「チャーリーズ」など東海・名古屋エリア初出店、新業態の店舗群と、鯛茶漬けの「鯛茶福乃」、あんかけスパなど名古屋メシの「コーリーズ」、中華の「ラポール」、ひつまぶしの「名古屋備長」、地元割烹の「山虎」、地元の精肉店の焼肉店「肉や大善」、イタリアンの「トラットリア・フラテッリ・ガッルーラ」など、地元飲食店の手掛ける新業態の店舗で構成され、名古屋駅前の新名所として話題を集めそうだ。

Text: 野田達哉

名駅前に9日オープン!イセタンハウス、名古屋巻き、名古屋メシとバラエティに富む大名古屋ビルヂング

《野田達哉》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 【スズキ ソリオ 新型試乗】乗り心地と静粛性はクラストップ、だが「損をしている」と思うのは…中村孝仁
  2. 日産 リーフ 新型を発表、第3世代は航続600km超のクロスオーバーEV
  3. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  4. 日産 リーフ 新型の価格を予想する!…ベースは400万円台前半か
  5. サブコンが再評価される理由と純正ECU時代の新常識~カスタムHOW TO~
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
  2. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
  5. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
ランキングをもっと見る