日産自動車は3月16日、「ジャパン・レジリエンス・アワード(強靭化大賞)2016」にて、東北大学災害科学国際研究所(IRIDeS)およびオートモーティブエナジーサプライ(AESC)との共同による、電気自動車(EV)を活用した災害対応訓練に関する取り組みが、教育機関部門で「優秀賞」を受賞したと発表した。
ジャパン・レジリエンス・アワードは、次世代に向けたレジリエンス社会構築を目的に、全国各地で展開されている強靭化(レジリエンス)に関する先進的な活動を発掘して評価し、表彰する制度。第2回となる今年度は、強くてしなやかな国づくり、地域づくり、人づくり、産業づくりに資する活動、技術開発、製品開発などを実施している全国の企業・団体による応募の中から、入賞した117件が表彰された。
日産は従来から「EV for レジリエンス」という考えのもと、「自助(個人やオフィス)」「共助(コミュニティ)」「公助(社会)」の3つの軸で、EVが防災・減災に果たせる役割とその可能性について、関係各機関と協力しながら検討・実証を重ねている。
日産はこの考え方に基づき、IRIDeSおよびAESCと共同で、『e-NV200』およびポータブル蓄電池を非常用電源とした災害対応訓練を昨年11月26日に実施。訓練に活用したe-NV200は、最大1500Wの電力を供給できる「動く蓄電池」としての機能をもっており、今回の受賞では、同訓練においてその有用性と災害時における実践的活用を実証したことが高く評価された。