プリウス で グッドイヤー タイヤの走りを試す…進化するHVに応える“パフォーマンス”

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グッドイヤー「エフィシェントグリップ・パフォーマンス」は、エコでありながらパフォーマンスも追求。さらにはウエット性能や快適性、ライフまでもハイレベルでバランスさせているという。
グッドイヤー「エフィシェントグリップ・パフォーマンス」は、エコでありながらパフォーマンスも追求。さらにはウエット性能や快適性、ライフまでもハイレベルでバランスさせているという。 全 17 枚 拡大写真

JC08モードでついに40km/リットルの大台を超えた新型『プリウス』だが、注目すべきはそれだけではない。「走る・止まる・曲がる」という自動車の基本的な性能を世界トップレベルに引き上げることをも目的としたTNGA(トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)によって、走りが劇的に良くなっているのだ。ドライビング・ポジションにもこだわりをみせており、快適でありながらスポーティな走りにも対応。低重心パッケージによる高いシャシー性能を存分に体感できるようになっている。

そんな新型プリウスにぴったりなコンセプトのタイヤがグッドイヤー「エフィシエントグリップ・パフォーマンス」だ。ネーミングから想像されるとおり、エコでありながらパフォーマンスも追求。さらにはウエット性能や快適性、ライフまでもハイレベルでバランスさせているという。

◆グリップと静粛性を両立、路面の入力も柔らかに

今回は、横浜市都筑区のガレージでプリウスにエフィシエントグリップ・パフォーマンスを装着して試乗スタート。まず近辺の街中や郊外路を走り始めると、タイヤが然るべき静粛性を持っていることが知れた。フルハイブリッドのプリウスは、とくに街中などではEV走行を多用するのでパワートレイン以外が発するノイズが目立ちやすい。そのため純正装着タイヤにもかなりの静粛性を求めているが、エフィシエントグリップ・パフォーマンスは高周波ノイズが上手に抑え込まれており、純正に勝るとも劣らない。グリップにもこだわっているゆえ、音量を落とすのは難しいだろうが、耳に付きづらい音質としているのだ。プリウスでこれならタイヤの静粛性は十二分に高いという証であり、エフィシエントグリップ・パフォーマンスがプレミアムセダンなどにもマッチングするよう開発されているというのも頷ける。

今回履いたのは215/45R17で、プリウスの中では大きい方のサイズだが、低速域でもゴツゴツ感はない。トレッドのゴム厚がたっぷりとしているかのような感触があり、路面の凸凹からの入力をいい塩梅に丸めてくれている。

港北ICから第三京浜に乗り入れ大黒ふ頭へ。その後に湾岸線を西に向かうのが今回のルート。距離はさほど長くないが、3車線の高速区間とアップダウンとカーブの多い首都高速、そしてベイブリッジまで、タイヤの真価を把握するにはもってこいの多彩なステージだ。

目地段差も多く高速で通過すると大きな入力を伴うが、エフィシエントグリップ・パフォーマンスにはそれを一発で収束させる優れたダンピング特性があり「タンッ」と軽快にいなしていく。もっと柔らかなタッチで快適に感じさせるタイプのタイヤもあるだろうが、それでは上下動が残ることも考えられる。高速クルージングでは、こういった収束が良くて後味がスッキリしているほうが快適で安心感も高いので、結果的に長く乗っても疲れが少ない。

もう一つ、高速走行で疲れを貯めさせない重要な性能が直進性だが、これも適度な剛性感をみせるため微舵域での反応が良くて秀逸だった。その恩恵が強く感じられたのが横風吹きすさぶベイブリッジ上。低重心パッケージを採用した新型プリウスは横風には決して弱くはないものの、前後バランスでいうと前のほうがやや強めに流されるようで修正を多めに求められたが、タイヤの反応が良かったので落ち着いて直進を保てたのだった。

◆高い操縦安定性を実感、応答性も満足

この日、もっとも気持ち良く走れたのは首都高速および大黒ふ頭近くのコーナー区間だ。プリウスの低重心パッケージは、そもそものロールモーメント(横に傾く動き)が少なく抑えられ、サスペンションを硬くしなくても高い操縦安定性を誇っているが、その特性をエフィシエントグリップ・パフォーマンスは存分に引き出していける。コーナー入り口でも舵に対する応答性がよく、ステアリングを切り込んでいくとスッと心地良くノーズが入っていく。攻めるような走りをしたときは格別だが、交通の流れに合わせたぐらいのペースでもリニアなハンドリングが味わえるのがいい。

スポーツタイヤのようにキュンッと鋭く反応するわけではないが、直進時からタイヤが適切に路面を捉え、ドライバーが少しでも曲がりたい意志を伝えると確実に応えてくれる。そんなイメージで、接地感が濃厚なのだ。トレッド面の剛性を高める「S字型ブロック集合体」やセンター部分の剛性を高める「新センターリブロックデザイン」などが効果を発揮しているのだろう。ゴムが発揮するグリップそのものも高く、ラベリングによるウエットグリップ性能は同クラスのタイヤの中でトップの「a」をマークしている。

前述のようにサスペンションを硬くしなくても優れた操縦安定性を誇るプリウスの特性はエフィシエントグリップ・パフォーマンスとの相性が抜群にいい。ダンピングの良さや適度な剛性感は乗り心地とスポーティさを両立。プリウスのシャシー性能の高さを、より向上させているのだ。

振り返ってみれば2代目プリウスの頃から数種類の純正タイヤの中でもグッドイヤー「GT3」は燃費を伸ばしやすいと評判で、プリウス乗りにとってグッドイヤーは馴染み深いブランドだった。その頃はクルマ側も低燃費性能に軸足を置き、走りの楽しさは二の次といった印象だったが、エフィシエントグリップ・パフォーマンスはまるで新型プリウスがシャシー性能を大幅進化させるのを見越して開発されたかのような性能を持っているのが興味深い。ハイブリッドカーもエコであるだけが存在意義だった時代は終わり、快適性やパフォーマンスなど自動車の本質を磨くことが求められている。エフィシエントグリップ・パフォーマンスはそれに真っ向から応える先進的なモデルなのだ。

◆グッドイヤー エフィシエントグリップ パフォーマンス 専用サイト

《石井昌道》

石井昌道

石井昌道|モータージャーナリスト 自動車専門誌の編集部員を経てモータージャーナリストに。国産車、輸入車、それぞれをメインとする雑誌の編集に携わってきたため知識は幅広く、現在もジャンルを問わない執筆活動を展開。また、ワンメイクレースなどモータースポーツへの参戦も豊富。ドライビングテクニックとともに、クルマの楽しさを学んできた。最近ではメディアの仕事のかたわら、エコドライブの研究、および一般ドライバーへ広く普及させるため精力的に活動中。

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