広がる軽自動車の用途、タイヤにも求められる上質さと性能…ブリヂストン REGNO GR-レジェーラ

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ブリヂストン REGNO GR-レジェーラ 試乗会
ブリヂストン REGNO GR-レジェーラ 試乗会 全 22 枚 拡大写真

ブリヂストンは、今年2月に発売した「REGNO GR-レジェーラ」の試乗会を都内で開催した。

試乗会では、消費財タイヤ事業統括本部長の黒岩和重氏から、軽自動車市場の拡大とニーズについての説明がなされた。いまや、軽自動車は新車販売比率で乗用車全体の41%を占め、保有台数比率でも34.7%という大きなボリュームを持った市場になっている。同時に軽自動車の上級指向、高機能性指向は、ダウンサイジングユーザーも多く生み出しており、ブリヂストンの調査でもセダンやミニバンからの乗り換えユーザーが44%にも上っているという結果が出ている。また軽自動車の用途も、2008年に28%だった旅行が2015年32%に増え、ドライブでは、同様に12%から20%に拡大している。

これを受けて、ブリヂストンは「REGNOの品質を軽自動車ユーザーへ」コンセプトに、軽自動車専用のREGNO=GR-レジェーラを発売した。

続いて説明を行ったPSタイヤ開発第5部の小松達也氏によれば、GR-レジェーラを開発するにあたって、ブリヂストンでは軽自動車で特に気になる周波数域の特定から始めたという。その結果100~400Hzの低中周波域のノイズを抑えることが、静粛性の向上につながることを発見した。

特定周波数のノイズを抑えるため、トレッドデザインで横溝のないリブデザインを採用。横溝に換えてサイプ(極細溝)を用いることで、ブロック剛性とピッチノイズ(主に路面と叩くブロックエッジの音)を低減。また、タイヤ両サイドのリブ(ブロック列)のサイプには、スタッドレスタイヤで用いられるのとよく似た3Dサイプを採用。ブロック剛性を高めながら偏摩耗の抑制し、耐摩耗性の高以上も図られている。

構造面ではスチールベルトの上にポリエチレンナフタレート(PEN)を使ったノイズ吸収シートIIを搭載することで、スチールベルトの振動で起こるノイズを抑制。「エコピア EX20C」と比べ、40km/h時24%、100km/h時29%静粛性を高めているという。コンパウンドは花王と共同開発して開発したサスティナブル分散性向上剤を使って転がり抵抗やウエットグリップに効くシリカの分散性を高めた新トレッドゴムを開発。転がり抵抗をエコピア EX20Cと同等にしながらウエットブレーキ性能をアップ(4%)。すべてのバランスが取れた(グレートバランス)、REGNOとしている。

《斎藤聡》

斎藤聡

特に自動車の運転に関する技術、操縦性に関する分析を得意とする。平たくいうと、クルマを運転することの面白さ、楽しさを多くの人に伝え、共有したいと考えている。そうした視点に立った試乗インプレッション等を雑誌及びWEB媒体に寄稿。クルマと路面との接点であるタイヤにも興味をもっており、タイヤに関する試乗レポートも得意。また、安全運転の啓蒙や普及の重要性を痛感し、各種セーフティドライビングスクールのインストラクターも行っている。

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