千葉・船橋港で「しらせ」に乾杯…南極観測船と北極印のビールを[フォトレポート]

船舶 エンタメ・イベント
サッポロビール千葉工場のすぐ南の岸壁に三代目南極観測船「しらせ」が静態保存されている
サッポロビール千葉工場のすぐ南の岸壁に三代目南極観測船「しらせ」が静態保存されている 全 30 枚 拡大写真

南極観測船「しらせ」に乗り、北極星が描かれた生ビールを飲む――。千葉県船橋市高瀬町で今春から、一般向け「SHIRASE5002ツアー&サッポロビール千葉工場・黒ラベルツアー」(毎週木・日曜)が始まった。そのメディア向け内覧会が4月7日に開催された(写真30枚)。

ツアーの現場は、京葉線南船橋駅から2km南にある船橋港・京葉食品コンビナートの一角。ここにサッポロビール千葉工場があり、そのすぐ南の岸壁に三代目南極観測船「しらせ」が静態保存されている。

この船は現在、WNI気象文化創造センターが保有し、「SHIRASE」と名づけ、気候変動などの観察・データ送受などにも使われている。「しらせ」時代の静態保存・展示に加え、船内にLANが設置され、千葉・幕張のウェザーニューズなどとのデータ送受なども実施されている。

「南極観測船三代目となる『しらせ』の就航は1983年。25回の南極渡航を経て、2008年に退役。エンジンなどはシリンダーをコンクリートで固めて動かないようにし、外部電源を引っ張って保存している」と話すのは、同センター代表理事の 宮部二朗氏。

「南極渡航25回のうち、昭和基地へ接岸できたのは24回。初代の宗谷などに比べて、極めて優秀な船だった」

「しらせ」のエピソードや展示状況は別で記すとし、船のすぐとなりに位置するサッポロビール千葉工場に移る。同社上席執行役員で千葉工場長の吉田郁也氏は「この千葉工場は、北海道・恵庭、栃木・那須、宮城・仙台、静岡・焼津、大分・日田と並ぶ、サッポロのビール工場のひとつ」という。

「かつて恵比寿にあった工場の機能を受け継ぐかたちで、1988年に竣工。サッポロビール全体の4割がここで生産されている」

工場見学ツアーでは、原料、製麦、仕込み、発酵、熟成、ろ過、パッケージングと、ビールができあがるまでの工程を順番に見ていく。各種貯蔵タンクや、ラベルの変遷なども観察できる。

最後は、サッポロビール「黒ラベル」や最新アイテムを試飲・試食。マイカーなどで来場した客は、ソフトドリンクやノンアルコールビールなどを試せる。クルマで向かった中年記者はこの日、船橋港に係留する「しらせ」を眺めながら“ビールテイスト”で船の「第二の人生」に乾杯した。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 伝説のACコブラが復活、「GTロードスター」量産開始
  2. トヨタ『ランドクルーザー300』初のハイブリッド登場!実現した「新時代のオフロード性能」とは
  3. ようやくですか! 新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』日本仕様初公開へ…土曜ニュースランキング
  4. カスタムパーツが付け替え可能な高級トミカ、「日産 スカイライン25GT TURBO」11月発売
  5. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  2. 独自工会、EV減速でPHEVに着目、CNモビリティ実現へ10項目計画発表
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. 米国EV市場の課題と消費者意識、充電インフラが最大の懸念…J.D.パワー調査
ランキングをもっと見る