頭文字D・藤原拓海を体感したいけど…個人間カーシェア「エニカ」の AE86 トレノ 事情

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ディー・エヌ・エー、オートモーティブ事業部カーシェアリンググループ マネジャーの大見周平氏(デロリアン「DMC-12」特別試乗会 by エニカ、4月23日、湘南T-SITE)
ディー・エヌ・エー、オートモーティブ事業部カーシェアリンググループ マネジャーの大見周平氏(デロリアン「DMC-12」特別試乗会 by エニカ、4月23日、湘南T-SITE) 全 30 枚 拡大写真

DeNAの個人間カーシェア「エニカ」が開催したデロリアン「DMC-12」試乗会・オーナー交流会(4月23日、湘南T-SITE)に、トヨタ『スプリンタートレノ』(AE86)などの旧車オーナーも参加。「若い人たちが、かつて脚光をあびたこうしたモデルをエニカで試す傾向にある」という。

「AE86を3台乗り継いだ」という男性は、現在所有する赤い86トレノをエニカに登録し、クルマ好きに貸し出している。彼の86を見た20代ユーザーたちが、走り屋系マンガ『頭文字D』の主人公・藤原拓海が駆る“藤原とうふ店86トレノ”の姿と重ね合わせ、「乗ってみたい」と問い合わせるという。

「運転免許を手にしたばかりで、マニュアル車には乗ったことがないという男の子が、『乗りたい』と問い合わせてきたこともある。実際に乗ってみて、『もう一度乗りたい』というリピーターは40代が中心」とオーナー。自身も86へのこだわりがあり、「(7代目)FF版AE111型のエンジンに載せ替え、オールペンして、ドアまわりにスポットを入れた。もうかれこれ8~9年乗ってる」と教えてくれた。

「エニカが始まって7か月。借りる側のドライバーは平均年齢30歳。貸す側のオーナーはそのプラス10歳で40代が中心。ユーザー層はきれいな山をつくっている。地域はやっぱり首都圏が多い。全国で利用できるけど、物理的な距離でマッチングがまだまだ」と話すのは、個人間カーシェア「エニカ」を展開するDeNAの大見周平氏(オートモーティブ事業部カーシェアリンググループマネジャー)。

「わナンバーじゃないのがいいよね、という声を30~40代のクルマ好きからもらう。この年代の人たちは、クルマはもってなんぼという世代。それよりも若い世代は、純粋に憧れているクルマに乗りたいという人たちがほとんど」。

憧れのクルマは、所有せず借りて体感する時代か。大見氏は、「地方でも、カーシェアが注目されている。かつて、両親に各1台、子ども用にそれぞれ1台と、一家でクルマを2台、3台と所有する時代もあった。でも税金も土地も必要で、それなりのコストがかかる。車社会でも、一人当たり所有台数が減ってきているいま、『クルマを所有する』という考え方も変化しているかも」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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