NEC、東京五輪に向け最新セキュリティ機器を成田空港で実証実験

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ゲート型爆発物探知システムのイメージ。検出可能な爆発物微粒子は軍用爆薬のTNT、PETN、手製火薬のTATPなど多岐に渡る。本格運用された際には、海外からのテロリスト入国を水際でシャットアウトすることが期待されている(画像はプレスリリースより)
ゲート型爆発物探知システムのイメージ。検出可能な爆発物微粒子は軍用爆薬のTNT、PETN、手製火薬のTATPなど多岐に渡る。本格運用された際には、海外からのテロリスト入国を水際でシャットアウトすることが期待されている(画像はプレスリリースより) 全 1 枚 拡大写真

 2020年の東京オリンピックに向けて、来日外国人は年々増加傾向にあり、その窓口となる空港などの主要施設の防犯・セキュリティ体制の強化が求められている。

 しかし、今後さらなる増加が見込まれる来日外国人への対応に関しては、セキュリティレベルを上げつつも、セキュリティチェックを行う際の時間短縮も求められてくる。

 そうしたなか、日本電気(NEC)と日本信号は7日、成田国際空港の職員検査場で「ウォークスルー顔認証システム」と「ゲート内蔵型爆発物探知システム」の実証実験を14日から16日まで実施することを発表した。セキュリティと利便性の両立を探るこの2つのシステムを実際に空港で利用することで、運用上の効果・課題を検証していく。

 日本信号の「ゲート内蔵型爆発物探知システム」は、IDカード読み取り部で、高速な気流を噴射して指先などの付着微粒子を検出し、そこから爆発物に関連する微粒子かどうかを約3秒で探知するシステム。

 文部科学省の5か年計画のもと、同社が日立製作所と山梨大学と共同で開発を進めてきた製品であり、先だって行われた伊勢志摩サミットの期間中には中部国際空港でデモンストレーションが行われ、実用化に向けての段階を着実に進んできている。

 一方、NECの顔認証エンジン「NeoFace」を使用した「ウォークスルー顔認証システム」は、カメラの前で立ち止まることなく、顔による本人照合を行い、ゲートで読み取られたIDカードとの一致が確認される。

 IATA(国際航空運送協会)は、航空保安セキュリティ技術の高度化を提唱しており、両社は今回の実証実験もその一環として位置付けており、2020年とその先を見据えた次世代のセキュリティシステムとしても期待される。

NEC、2020年を見据えた最新セキュリティ機器を成田空港で実証実験

《防犯システム取材班/小池明@RBB TODAY》

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