東京急行電鉄(東急)と同社グループの伊豆急行は6月22日、伊豆エリアに「新たな列車」を導入すると発表した。2017年の運行開始を目指す。
伊豆急行は、伊豆半島の伊東(静岡県伊東市)~伊豆急下田(下田市)間45.7kmの伊豆急行線を運営。伊東駅でJR東日本の伊東線と接続しており、東海道線の列車も乗り入れている。
東急と伊豆急の2社は、「新たな列車」の運行開始時期や区間、運賃、サービスの内容などの詳細について「決まり次第お知らせします」としており、列車のイメージ図なども今回は発表していない。2社は「(伊豆エリアの)魅力を知っていただき、訪れていただくことを目的に、魅力的なサービスを提供し、車内での時間を楽しんでいただく」と述べるにとどめている。
伊豆急行は1985年、2100系電車「リゾート21」を導入。普通列車用だが編成両端に展望室を設置し、中間車両の座席は海側の景色を見やすいよう窓向きに設置するなど、観光利用も意識したデザインでまとめられた。1993年までに5編成が導入されたが、このうち初期の2編成が既に引退している。2社は「新たな列車」により「上質な旅を提案」するとしており、「リゾート21」の後継的な役割を担う車両が導入されるとみられる。