JR東日本「TRAIN SUITE 四季島」、関東の車両基地に搬入

鉄道 企業動向
JR貨物の機関車が牽引し、武蔵野線・西国分寺駅を通過する「TRAIN SUITE 四季島(E001系)」の車両。
JR貨物の機関車が牽引し、武蔵野線・西国分寺駅を通過する「TRAIN SUITE 四季島(E001系)」の車両。 全 8 枚 拡大写真

JR貨物は6日から7日に掛けての間、JR東日本が来春から運行を開始する豪華クルーズ列車「TRAIN SUITE 四季島(トランスイートしきしま)」に使用される車両を製造メーカーの川崎重工業・兵庫工場から、関東地方の車両基地に向けて輸送した。

TRAIN SUITE 四季島(E001系)は、フェラーリ『エンツォフェラーリ』などを手掛けたことでも知られる奥山清行氏がデザインを担当しており、これまでの鉄道車両にはなかった未来的な姿が外観上の特徴。

動力方式は日本初となる「EDC方式」で、電気式ディーゼル機関車に相当する機能を先頭車両に有している。電化区間ではパンタグラフから集電した電力を使ってモーターを動かして走行するが、非電化区間においてはエンジンが発電した電力を使って同様にモーターを動かし、単独で走行させることができる。

今回の輸送は「甲種車両輸送」と呼ばれるもので、製造された車両そのものを「貨物」とみなし、JR貨物の機関車が牽引して納入先まで運ぶことになる。

6日午前に兵庫県神戸市内を出発したTRAIN SUITE 四季島の車両は、東海道本線~東海道貨物線~武蔵野貨物線~武蔵野線~東北本線のルートを走行。最終目的地となる尾久車両センター(東京都北区)には、7日午後に到着している。

沿線では多くの鉄道ファンが待ち構えていたが、特に人が多く集った東大宮から尾久に向けた最終ルートでは各駅にJR職員や警備員、警察官が立って警戒を実施。上空からは埼玉県警や警視庁のヘリコプターが監視飛行を行うなど物々しい雰囲気となった。

《石田真一》

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