【ダイヤトーンを聴く】パート6…かつての愛好家が再燃

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TOYOTA・アクア by 施音人工房
TOYOTA・アクア by 施音人工房 全 4 枚 拡大写真

車載用オーディオ機器の名機の数々をリリースしている「DIATONE」。同社の製品を搭載したショップデモカーやユーザーカーを取材し、それらの音とそれぞれの楽しみ方をリポートしている。第6回目となる今回は、九州は福岡県・北九州市を訪ねた。

向かった先は、気鋭ショップ“施音人工房(さうんどこうぼう)”だ。ご紹介したいクルマは、瀬口俊二さんの「TOYOTA・アクア」である。

■『DIATONE SOUND.NAVI』の存在を知り、封印していた思いがくすぶり始めた…。

8月某日、取材陣が“施音人工房”に到着すると、ピットにはまさに、瀬口さんの「アクア」が入っていて、初めてのシステムアップがなされている最中だった。

今回取り付けられるユニットは、4chパワーアンプ×1台と、サブウーファーユニット(サブウーファーボックスをワンオフして搭載)である。それまでは、ソースユニット兼コントロールユニットとして『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI』を使用し、その内蔵パワーアンプでフロント2ウェイスピーカーを鳴らすという、入門的なシステム構成だったのだが、そこにいよいよ、外部パワーアンプとサブウーファーが追加されようとしていたのである。

ところで、瀬口さんがこの「アクア」に、最初のシステム(『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI』+フロントスピーカー)を搭載したのは、今年の2月のことだった。瀬口さんがカーオーディオを搭載しようと思った動機は何だったのかと言うと…。

実はこの「アクア」は、瀬口さんにとっての初めてのオーディオカーではない。瀬口さんは今から約30年ほど前、自作でカーオーディオを搭載し、楽しんでいた。メインユニットがカセットデッキの時代である。それを中心として、スピーカーを交換したり、サブウーファーを導入するなどしていたというのだ。しかし、ご結婚をされ家族が増えてからは、その趣味を封印していた…。

しかし瀬口さんの中には、カーオーディオへの興味はくすぶり続けていた。そんな中、世の中に『DIATONE SOUND.NAVI』という先進のカーオーディオメインユニットが現れる。2012年のことである。

「そのニュースを聞いた当初は、ナビで本格的なシステムは組めないだろうと思っていたのですが、どうやら、『DIATONE SOUND.NAVI』だけは違うらしい、ということがわかってきました。いろいろと余裕を持てる年代となったこともあり、そうであるなら、いつかこれを使ってみたいものだと、ずっと気にしていたんです。そしていよいよクルマを買い換えることになり、そのタイミングで遂に、『DIATONE SOUND.NAVI』の装着に踏み切ったんです」

こうして、瀬口さんの第2期カーオーディオライフがスタートしたのだ。

■期待以上の音が聴けたことで、さらなる“欲”が首をもたげる…。

瀬口さんはまず、“プロショップ”選びから始めた。以前は自作派だったが、デジタルチューニングが全盛の現代では、“プロショップ”に仕事を依頼するのが賢明だろうと判断したからだ。そうして瀬口さんはネットでさまざまな情報を検索し、“施音人工房”の存在を知り、同店の門を叩くに至る。かくして「アクア」に、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI』+フロントスピーカーのシステムが搭載されたのである。

このシステムは、瀬口さんの期待以上のパフォーマンスを発揮した。何より音がクリアであり、そしてスムーズでツヤもある。女性ボーカルも実に艶やかで、そして各楽器のフォーカスもシャープ…。

瀬口さんは大満足したのだが、その音があまりにも良すぎたために、さらなる“欲”が芽生えてしまった…。「もっと手をかけたら、どんな音が聴けるのだろうか」という思いがもたげてしまったのだ。こうして今回のシステムアップが敢行されることとなったのだ。

取材班は、組み上がったばかりのアクアの音を、瀬口さんが聴くより前に、試聴させていただいた。

なるほど、『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI』+外部パワーアンプからなるシステムの音は、一定のレベルを超えている。1音1音に生命力があり、説得力がある。きめ細やかで、エネルギッシュなサウンドが、目の前一杯に展開されていた。

さて、この音は瀬口さんが期待するレベルをクリアできていたのだろうか。後日電話にて、瀬口さんに感想をお訊きした。

「期待以上でした。スピード感がアップしていて、情報量も増えています。それまでは聴こえていなかった微細な音までも、今は聴こえるようになりました。サブウーファーに関しては、存在を主張し過ぎないチューニングをお願いしたのですが、絶妙な効き具合で、サウンド全体を下支えしています。音源に収められている音がそのまま出ていますね。大満足です。

そして早速、次には何をしようかとも考えているんですよ。カーオーディオには終わりがないこともわかっていますから、ほどほどにしておきたいとは思っているんですが、できる範囲の中で、コツコツとさらなる音質向上にもトライしてみたいですね」とのことだ。

『DIATONE SOUND.NAVI・NR-MZ100PREMI』はどうやら、かつてのカーオーディオ・フリークを本気にさせてしまったようだ。またいつか、さらに成長した「アクア」の音を聴くことができるかもしれない。そのときを楽しみに待ちたいと思う。

ところで、“施音人工房”には、瀬口さんの愛車に搭載されているのと同様な仕様で組み上げられている『DIATONE SOUND.NAVI』デモカー、「HONDA・フィット」がある。外部パワーアンプを投入し、フロントスピーカーはその2chだけで鳴らし、さらにサブウーファーを追加する、という仕様のシステムだ。

『DIATONE SOUND.NAVI』の音をまだ耳にしたことがないという方でお近くであれば、“施音人工房”まで、ぜひぜひお気軽に足をお運びいただきたい。この音を聴けば、今回の記事を、リアルに感じていただけるはずだ。ぜひ。

【ダイヤトーンを聴く】Part.6 かつてのカーオーディオ愛好家が、「DIATONE」によって“熱”を再燃…。

《太田祥三》

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