独BASF社は9月8日、韓国の麗水(ヨス)工場にあるポリアリールスルホン樹脂「ウルトラゾーン」の製造ラインを増設すると発表した。
ウルトラゾーンは、コンシューマー製品、エレクトロニクス、自動車、航空宇宙産業のほか、家電製品や水道管継手などの耐熱軽量部品の製造にも幅広く利用されている高性能熱可塑性プラスチック。技術や医療分野で使用される、ろ過膜用のポリアリールスルホン樹脂への需要がアジア新興市場で拡大している。
BASFは、ドイツのルートヴィッヒスハーフェンと、韓国の麗水でウルトラゾーンを製造。2014年に韓国で新工場の稼働を開始して以来、BASFはウルトラゾーンを世界中に供給し続けている。韓国の新製造ラインは2017年末に稼働する予定で、年間6000トンの製造能力が加わり、 BASFグローバル全体の「ウルトラゾーン」製造能力は2万4000トンに達する予定。