東海道線事故で「横須賀線の線路を使って運転します」30分のドキュメント

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東京駅(資料画像)
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「東海道線、品川~川崎間で起きた人身事故の影響で、こんどの東海道線の電車は、横須賀線の線路を使いまして運行します」 9月26日14時半ごろ、大田区で起きた人身事故の関係で、東京駅の東海道線ホームでは、こんなアナウンスが流れていた。

「本日この電車、品川から横浜まで、横須賀線の線路を用いて運転します。この先、本日に限り、川崎駅には停車しませんのでご注意ください。この電車、品川を出ますと、武蔵小杉に停車します。川崎へのお客様、品川にて京浜急行電鉄か、武蔵小杉で南武線をご利用ください」

15時過ぎに東京駅を発った上野東京ライン「E233系」熱海行の電車は、品川までゆっくりと東海道線を走り、品川駅12番ホーム(東海道線)につけた。「信号が変わり次第、発車となります」。「東出」「須出」と記された出発信号はしばらく「赤」のまま。

となりの横須賀線ホームには、成田エクスプレス(空港方面)が立て続けにやってきて、横浜方面横須賀線電車が15番ホームを離れていった。

「15番線の電車が出ましたので、12番線の信号が開き次第、発車いたします」という駅員のアナウンスがあったと、「須出」の信号が黄色に変わって、「発車します」。この熱海行き東海道線電車は、JRの線路の上を京急線がオーバークロスする付近のポイントを渡り、横須賀線の線路に移った。

「この先、ほかの列車も横須賀線の線路を使う関係で、線路が混みあい列車が遅れる可能性があります」「運転間隔が詰まっています。停止信号です、しばらくお待ちください」

駅係員によれば、横須賀線を走る東海道線電車が、西大井駅・新川崎駅に停車しないことについて「あくまでトラブル時の措置なので、川崎駅へ向かうための経由駅としての武蔵小杉は止まるが、西大井駅、新川崎駅には止まらないようだ」とも話していた。

新川崎駅を通過したころ、この電車の車掌は、「横浜には、横須賀線ホームに到着します。横浜には約20分遅れての到着です」とアナウンスしていた。

《レスポンス編集部》

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