【カーオーディオ雑学】「電源の確保」…マイナス側の配線

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パワーアンプやパワードサブウーファーの取り付けにおいては、「電源の確保」も重要項目だ。
パワーアンプやパワードサブウーファーの取り付けにおいては、「電源の確保」も重要項目だ。 全 1 枚 拡大写真

カーオーディオでは、取り付けの良し悪しが音の良し悪しにダイレクトに効く。そこにはどんなノウハウがあるのか、それらの1つ1つを解説している。現在は、「電源の確保」について掘り下げている。今回は、その中での重要事項の1つ、「マイナス側の配線」に着目する。

カーオーディオに限らず、クルマの電装品のマイナス側の配線は、バッテリーに直接つながれることはほとんどない。では、どのようにしているのかというと…。

マイナス側の配線は、クルマのボディにつながれる。そしてマイナス側の電流はクルマのボディを流れ、バッテリーへと帰っていく。ボディがマイナス側のケーブルの役目を果たすのである。ちなみに、マイナス側の配線をボディにつなげる行為は、「アースを落とす」とか、「グランドに落とす」と呼ばれたりする。

具体的にご説明しよう。例えばメインユニット。本体の裏側につなげるハーネスからマイナス電源の線が延びているのだが、そのケーブルの先端には多くの場合、「クワガタ端子」が取り付けられている。そして、メインユニット周辺で、ボディの金属部分に止められているネジを探す。適当なネジが見つかったら、「クワガタ端子」をそのネジに“共締め”する。これで、マイナス側の配線が完了となるのだ。

パワードサブウーファーを付けるときでも、パワーアンプを付けるときでも、マイナス側の配線処理は、メインユニットのときと同じように行う。装着する箇所の近くにあるネジやネジ穴を探し、場合によってはネジ穴を新設し、そこにマイナス側の配線を固定していくのだ。

注意すべきは、「金属部分に配線を接続する」というところ。共締めしやすそうなネジを見つけても、ネジが接触している部分が樹脂パーツであったらNGだ。また金属部分であったとしても、塗装が乗っている場合は、塗装をあらかじめ削り落とす必要がある。

さらには、「効率よく電気を流すこと」、「電位差を生じさせないこと」、「ノイズが乗る可能性を排除すること」なども考慮される。そして、これらのポイントについてのケアがしっかりできているかどうかが、最終的なサウンド・クオリティに大きな影響を及ぼすこととなる。「マイナス側の配線」は、実にデリケートな作業項目なのである。

さて、「マイナス側の配線」についての解説は以上だ。次週もさらに、「電源の確保」に関連した項目についての考察を続けていく。次回もお付き合いのほどを、ぜひ。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート5「電源の確保」#03 「マイナス側の配線」について

《太田祥三》

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