【カーオーディオ雑学】「電源の確保」…ヒューズの役割

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パワーアンプの取り付け例。
パワーアンプの取り付け例。 全 1 枚 拡大写真

車両に取り付けて初めて完成品となるカーオーディオ。そこにはさまざまなノウハウが存在し、上手に取り付けられるか否かが、音の善し悪しにも大きく影響を及ぼす…。というわけで、この奥深き「カーオーディオ・インストール」について掘り下げている当コーナー。

現在は、「電源の確保」をテーマにお贈りしている。そして今週のお題は「ヒューズ」だ。

ところで、先週の記事の中で、電装品のマイナス電流は、車体(ボディ)を流れてメインバッテリーに帰っている、とご説明した。この仕組みであるがゆえに、クルマの電装品を取り扱う上で相当に気をつけなくてはならない事柄が存在している。それは、「ショート」だ。

「ショート」とは、電源のプラス側とマイナス側が直結されてしまう状態のことを指す。これは非常に危険な状態だ。例え単3電池であったとしても、プラスとマイナスを導線で直結すると、一気に大量の電流が流れることとなる。そのままにしておけばすぐに、導線の被膜が燃えてしまうことだろう。

クルマでは、「ショート」が簡単に起こりえる。バッテリーのプラス端子と繋がっている電源ケーブルが、例えばシートレールに挟まって切断され、それがボディの金属部分に触れたとしたら…。瞬時に「ショート」が発生し、そのケーブルに一気に大量の電流が流れ、被膜は燃え、最悪、車両火災が発生する…、なんてことにもなりかねない。

これへの対策でもっとも重要なのは、「ショート」を起こさないこと。そしてそれが起こったときの危機管理も重要だ。それを行えるのが、「ヒューズ」、というわけだ。

もしもパワードサブウーファーやパワーアンプ等を導入して、電源を「バッ直」(バッテリーから直接引っ張ること)したならば、そのパワーケーブルのバッテリーの近辺に、「ヒュース」が設置されることとなる。こうしておくと、「ショート」が起こって想定以上の電流が流れた際、「ヒューズ」が切れ、電源が遮断される。こうすることで、「ショート」の被害を最小で留めることが可能となるのだ。

今週はここまでとさせていただく。次回も、「電源の確保」に関するノウハウ紹介を続けて行く。次週もお楽しみに。

【カーオーディオ・インストール雑学】パート5「電源の確保」#04 「ヒューズの役割」について

《太田祥三》

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