日産自動車は11月2日、コンパクトカー『ノート』の一部改良を機に、エンジンで発電した電気を使ってモーターだけで駆動する電動技術「e-POWER」を搭載したモデルを新たに設定し、発売した。
e-POWERの開発を担当したパワートレイン技術開発部の仲田直樹パワートレイン主管は「電気自動車(EV)はバッテリーを充電してバッテリーの電気で走らせる。それに対してe-POWERは外部充電機能がなく、ガソリンを給油してエンジンを回して発電しながら走るというシステム構成。いわばガソリンで走るEVになる」と解説。
また「e-POWERはレンジエクステンダーEVとシステム上はとほぼ変わらない」としながらも、「レンジエクステンダーEVも外部充電機能がありバッテリー容量もピュアEVの半分程度の大きな電池を積んで走っている。しかし、それではコンパクトカーに載せられない。e-POWERは従来型のハイブリッド車並みのバッテリー容量のものを搭載しており、ハイブリッドに属する」と強調する。
一方、トヨタ自動車『プリウス』に代表される従来型のハイブリッド車(HV)との違いについては「従来型のHVは小型モーターを使用して、駆動にはモーターとエンジンの両方の動力がつながっており、これがパラレル式と呼ばれる理由で、両方の動力源で駆動する。これに対しe-POWERは完全にモーターのみで駆動することが大きな違い」としている。