今年の一台を決める「日本カー・オブ・ザ・イヤー 2016-2017」が発表された。モータージャーナリストをはじめとする59名の選考委員による選考コメントが、公式サイトで公開されている。各委員の得点とともに引用し、紹介する。
モータージャーナリストの小沢コージ氏はスバル『インプレッサスポーツ/G4』に10点を投じた。以下は日本カー・オブ・ザ・イヤーHPに掲載されたコメントである。
「量産大衆車メーカーとしては、唯一とも言うべき水平対向エンジンを心臓とし、フルタイムAWDをよしとする、日本が世界に誇るマニアックな自動車メーカースバル。独自の個性、味わい、安全性で今、北米を中心に世界的にも伸びており、そのスバルが約13年ぶりに未来に向けて開発したスバルグローバルプラットフォームを使った1作目。今や電動化、自動運転化の波も押し寄せ、個性的な中規模メーカーの存在意義もいよいよ問われる中、意欲的な挑戦であり、すべての真価は今後を見守らないとわからないが、走りの質感、安全性、操縦性などにおいて今までにないスバルクオリティを達成していると感じた。デザインはもう少しインパクトがあっても良いようにも感じたが、スバルらしさは十分に残っている。今後の躍進、他にないスバル原理主義とも言うべき頑なクルマ作りを今後も見続けたいという期待を込めての最高点」。
全投票点数は下記の通り。
スバル『インプレッサスポーツ/G4』:10点
トヨタ『プリウス』:8点
ホンダ『フリード/フリード+』:4点
日産『セレナ』:2点
ボルボ『XC90』:1点
小沢コージ|モータージャーナリスト
横浜市出身。自動車メーカー、二玄社「NAVI」編集部員を経 てフリーに。自動車専門誌をはじめ一般誌など、幅広いフィールドで活躍中。愛車はポルシェ911 カレラ2、ロールスロイスなど。趣味はサッカー、スキー、ゴルフ、絶叫カラオケ!?