DNP、自動車のセキュアなIoT通信環境を構築するVPNが部品メーカーに初採用

自動車 テクノロジー ネット
DNP Multi-Peer VPN 利用イメージ
DNP Multi-Peer VPN 利用イメージ 全 1 枚 拡大写真

大日本印刷(DNP)は1月17日、通信機器同士の認証と管理を専用サーバーで行うセキュリティシステム「DNP Multi-Peer VPN」が自動車部品メーカーに初めて採用されたと発表した。

自動車メーカーは新車開発の際、自動車診断用コネクタ(OBD II)とコンパクトフラッシュメモリー等の記録媒体などで、走行テストデータを収集、記録している。海外などの遠隔地と走行テストデータをやり取りする場合、従来は記録媒体の輸送によって時間がかかっていたため、試験走行車をネットワークにつなげて、走行データをリアルタイムに別の拠点で収集できるシステムが求められていた。走行テストデータは機密情報であり、セキュアな通信環境が必要となるため、今回、自動車部品メーカーが提供するシステムにDNP Multi-Peer VPNが採用された。

DNP Multi-Peer VPNは、通信データを暗号化するソフトウエア開発キットと、クラウド環境または、自社ネットワーク環境内に設置するVPNマネジメントサーバーで構成。サーバーが複数の車載通信機器の自動認証と機器間通信(Peer to Peer通信)を可能にするため、特別なVPN装置を必要とせず、セキュアなデータ通信環境が低価格で構築できる。

今後、コネクティッドカーの登場などにより、走行する車がサイバー攻撃の被害にあうリスクも増えていくことが予想されている。DNPでは、DNP Multi-Peer VPNを含めた自動車の安全・安心な通信環境の構築や、サイバー攻撃に対処する各種サービスを提供し、2020年度までの5年間で50億円の売上を目指す。

《纐纈敏也@DAYS》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 新型マツダ『CX-5』発表に「先代よりマッチョ」「今風になった」など反響! 注目はサイズとインテリア
  2. レクサスの新境地を開くか...『ES』に「スポーツクロス」導入の噂
  3. スバル初の小型EVクロスオーバー『アンチャーテッド』、7月17日発表へ
  4. 何が変わる? 国交省が自動車整備の「事業規制」を見直し…知っておくべき7項目
  5. ほんと? マツダ『CX-5』新型、価格は350万~420万円か
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  4. 栃木ホンダ販売、テラチャージの急速充電器設置…EV充電環境を強化
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る