運転中の「ポケモンGO」による男児死亡事故、被告が起訴内容を認める

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昨年10月、愛知県一宮市内でトラックを運転中、スマートフォンのゲームアプリに気を取られ、横断中の小学生をはねて死亡させたとして、過失致死の罪に問われた36歳の男に対する初公判が19日、名古屋地裁一宮支部で開かれた。男は起訴内容を認めている。

問題の事故は2016年10月24日の午後4時10分ごろ発生している。一宮市あずら1丁目付近の市道(片側1車線の直線区間、横断歩道あり、信号機なし)で、徒歩で横断歩道を渡っていた9歳の男児に対し、減速しないまま交差進行してきたトラックが衝突。男児は頭部強打が原因で死亡した。

警察はトラックを運転していた36歳の男を逮捕したが、聴取に対して男は「運転中は必ずゲームアプリ(ポケモンGO)を起動させていた」、「事故を起こしたときも前をよく見ていなかった」などと供述。検察は前方不注視が事故につながったものとみて、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失致死)の罪で男を起訴している。

19日に開かれた初公判で、被告の男は起訴内容を認めた。続いて行われた冒頭陳述で検察側は「被告は7月下旬のポケモンGO配信直後からゲームのプレイを開始。クルマを利用すれば効率的にゲームを進められると考え、勤務時間中にもゲームを行っていた」、「事故当日までに約90種類のモンスターを保持していたが、その約8割については運転中のゲームプレイで獲得していた」などとして、「事故はゲームに気を取られたことによる前方不注視で発生した」と指摘した。

《石田真一》

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