東急田園都市線に新型車2020系…東京2020に向け来春導入

鉄道 企業動向
東急田園都市線向け新型2020系イメージ
東急田園都市線向け新型2020系イメージ 全 4 枚 拡大写真

5000系、7000系、8500系、2000系、5000系と進化してきた田園都市線の電車に、2020系が加わる。2018年春、10両編成3本が入り、その後も順次導入される。形式名は「2020年の東京オリンピック、2022年の同社創業100周年」などが由来。

「沿線の街や駅との調和」「美しい生活環境」といったキーワードをもとに、これまでにない新しさを感じるような外観、車内空間をめざした2020系。そのイラストには、これまで8500系や2000系、5000系についてた赤いラインがなく、ブルー系のラインがスカートからルーフへ向けて延びている。前照灯は、ホームドア設置駅で視認性を高めるなどで、JR山手線E235系のように前面窓上にレイアウトするのがトレンドだが、この2020系のイメージ画では、前面窓上に加え、従来のように前面窓下にも2灯置き、四隅4灯に。

車両デザインは、東急沿線の駅直結型商業ビル「エトモ市が尾」、「渋谷ヒカリエ ShinQs」などをデザインした丹青社が監修。スカートやルーフ付近に配される白色は、「INCUBATION WHITE」(美しい時代へ孵化していく色)というコンセプトカラーを採用。先頭形状は、「まるみを帯びたやわからみのある顔をイメージした」。

「車内には、空気清浄機を当社として初めて設置し、座席はハイバック仕様を採用することによって車内の快適性向上を図る。また、デジタルサイネージをドア上と連結部、さらに座席上には3連で配置し、多言語案内の充実化を図るとともに、ニュースや天気予報など充実した情報サービスを提供」

「安全面では、車両機器を常に監視できる大容量情報管理装置を採用することで、車両故障の未然防止を図り、運行のさらなる安定化を実現するほか、防犯カメラを設置し、車内のセキュリティを向上させる。環境面では、騒音や使用電力を低減することで、沿線環境に優しい車両を目指す」

客室空間のイメージ画には、曲線を多用したロングシートと、グリーンの背もたれが描かれている。同社は「座席はハイバック仕様を採用し、座り心地を改善」「フリースペースを全車両に設置し、車椅子やベビーカー利用者に配慮」「東急初の空気清浄機 ナノイーの設置、冷房および暖房機能の向上により、車内環境を改善」といった特徴をあげていた。ハイバックシートとは、一般的に「背もたれにヘッドレストを一体化したシート」のことをさす。

このほか、低騒音型の主電動機・駆動装置、次世代半導体素子を用いた制御装置などが採用され、環境性向上をうたう。さらに、踏面ブレーキとディスクブレーキを併用し、制動性能向上も図る。

ベースは総合車両製作所(旧東急車輛製造)の「sustina」か。3月17日発表の内容には、車両製造メーカーなどは記されていない。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 3分で20万台受注!? シャオミの市販車第二弾『YU7』にSNSも大注目!「日系EVとは爆発力が違う」の声も
  2. 真夏のダッシュボードが20度以上低下!? 驚きの遮熱サンシェード新時代[特選カーアクセサリー名鑑]
  3. ホンダ『レブル』1万2000台以上をリコール…最悪の場合、エンストして再起動できない
  4. 新タイヤメーカー「TIRE FROG」設立、第1弾「ヤンキー701」は7月7日発売
  5. 『アトレーRS』ベースで力強い走り! 軽キャンピングカー「HAPPY1 Turbo」585万円で発売
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. リチウムイオン電池の寿命を2倍に、矢崎総業、バインダフリー電極材料を開発
  3. 低速の自動運転遠隔サポートシステム、日本主導で国際規格が世界初制定
  4. 「やっと日本仕様が見れるのか」新世代ワーゲンバス『ID. Buzz』ついに上陸! 気になるのはサイズ?価格?
  5. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
ランキングをもっと見る