サイクリング+交通機関で移動…安心感を買う『カーサイクリング』

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カーサイクリング 全 7 枚 拡大写真

さまざまな移動手段を駆使して、自分の持ち得る条件下で楽しむサイクリングスタイル。

【画像全7枚】

前回は最もハードルの高いバス利用術を紹介したが、今回は意外と気軽にできそうなカーサイクリング。

ちょっと時代遅れのネーミングは別にして、クルマに愛車を積載して郊外を走るスタイルにはメリットもあればデメリットもある。

■待望のサイクリングシーズン到来

愛車に乗って外で思いっきり走り込める季節だ。自宅を発着として走る以外にも、電車をはじめとした移動手段を利用して交通量の少なく快適なルートを疾駆するのも楽しい。そんなスタイルの中で真っ先に思いつくのが、クルマに自転車を積み込んでいくサイクリングだ。

クルマの後部トランクに収納する際は、バイクケースなどを利用すると愛車がキズつくことがない
最も一般的なサイクリングスタイルで、前後輪が簡単に外れるスポーツバイクならだれでも簡単に実行できる。逆に「ママチャリ」と呼ばれる一般車はワゴン車でない限り車載は無理。

モンキースパナとプラス/マイナスドライバーで前輪は外せるが、後輪はチェーンがフレームとクロスしているのでプロでなければ脱着は不可能。クイックレリーズレバー仕様で、工具なしに前後輪が外せるスポーツバイクだからこそできるサイクリングスタイルなのである。

もちろん車内に収納する以外にも、ルーフキャリヤを利用する手段もある。自分のクルマに対応したベースキャリアを設置し、さらにサイクルマウントを購入する。

かつてはスポーツバイクを逆さまにした倒立式積載が主流だったが、次に前輪を外してフロントフォークと後輪をガッチリと固定するタイプに変わり、現在は前後輪をそのままに成立式でクルマのルーフに積むスタイルが多くなった。

1988年、初めてツール・ド・フランスに行った時。当時は倒立式キャリアが主流だった
そうはいっても、ルーフに積んでいくスタイルはなにかとトラブルが生じるので、近年はあまりオススメできない。どんなトラブルがあるのかというと、ルーフに高額のスポーツバイクを積んでいることを忘れてしまい、クリアランスの低い駐車場や高架下に進入して愛車を大破させてしまうなど。

とりわけ最近はgoogleでナビ設定すると常識外れのルートを案内されて、低い鉄橋や枝が伸びた街路樹にひっかかることが多発しているという。

ということで、ボクがサイクリングをするときはクルマの後部座席を前倒しして収納スペースを大きく取ってロードバイクを積載することにしている。交通量の少ないところまで愛車を積んでいくというのがクルマ利用の最大のメリットだ。

さらには、重い荷物を手持ちで運ぶ必要がないこと。愛車が傷つきにくいという利点もある。サイクリングを楽しむためにはヘルメットやシューズなどのアクセサリーが必要で、そのくらいなら輪行して電車利用でも問題がないが、空気を確実に入れることができるフロアポンプや工具箱までは持ち運べない。クルマ利用はその問題点が難なく解決される。

その反対にカーサイクリングのデメリットはなんだろうか?

じつは意外とある。まず、交通費がかかる。そして、セダン車では2人と自転車2台が限度で、3人以上の仲間とクルマ1台では一緒に行けないこと。そして致命的な部分だが、自動車運転免許が必要となる。当然のことながらクルマがなければ行けない(近年は手軽なカーシェアでクリアできる環境に)。さらに言えば、走ったあとにビールが飲めないなどなど。

ルートの取り方としてはクルマをデポ(駐車)したところを発着地としてサイクリングする周回あるいは往復型がベースとなる。仲間のだれかが運転手として随行すれば頼もしいサポートカーとなり、ワンウェイルートも設定できる。

そんなこんなで、ボク自身は東日本大震災後の2012年から毎年クルマにロードバイクを積んで、三陸海岸までの旅をしている。自宅のある鎌倉では家を出たら交通量や人混みでサイクリングが楽しめない環境にあるので、いっそ一気に東北までクルマで走っていき、快適な道で自由気ままに走っていたいからである。

600kmの自動車移動をこなし、宮城県の気仙沼大島を走る
その日予約している宿に着いたら、駐車場でロードバイクを引っぱり出して周囲をサイクリング。走り終えた後は、クルマにロードバイクを格納してからチェックインして露天風呂に入り、夕食を楽しみながらビールを飲む。

クルマの中には、天候に対応できる数種類のサイクリングウェアを、さらには水や補給食を積み込んでおけばいいし、本当に安心である。その安心感と引き替えに、高速道路使用料やガソリン代はちょっとかかるんだけどね。

次回は船を利用したサイクリングスタイルを紹介。格安乗船券を賢く使えば最も経済的にサイクリングが楽しめるのだ。

【山口和幸の茶輪記】安心感をオカネで買うサイクリングスタイル…『カーサイクリング編』

《山口和幸@CycleStyle》

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