神戸製鋼、韓国にアルミ合弁会社を設立…自動車軽量化による需要拡大に対応

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神戸製鋼所は5月10日、韓国Novelis Korea社と、アルミ板圧延品を製造する合弁会社を設立すると発表した。

今後、Novelis Korea社が、韓国ウルサン市に保有するウルサン工場を現物出資し、新会社を設立、神戸製鋼が新会社の株式50%を31500万ドル(約350億円)でNovelis Korea社より取得することで、合弁事業化する。新会社は生産機能のみを有し、販売は各親会社が独立して行う。

神戸製鋼は、新会社で製造した母材(冷間圧延品)を、日本の真岡製造所および中国天津の神鋼汽車〓(金へんに呂)へ供給する予定。これに伴い、真岡製造所では約200億円を投資し、アルミパネル材専用の熱処理・表面処理設備の増強を決定。2020年からの稼動開始を目指して今年度中の建設着工を予定している。

世界的な環境規制の強化を背景に各自動車メーカーが車体軽量化の動きを加速させており、自動車用アルミパネル材は、今後大きな需要の拡大が見込まれている。同社は昨年1月、中国でアルミパネル材専用の製造拠点となる神鋼汽車●材を稼働。今後アジアで大きく伸長するアルミ材需要に対応するため、安定的な母材供給能力の確保について検討を進めてきた。

一方、Novelis社は、グローバルに展開する世界最大手のアルミ板圧延企業。今回の合弁事業の対象となるウルサン工場は、同社のアジアにおける主要生産拠点のひとつだが、稼動率向上や固定費圧縮等によるコスト競争力強化を課題としていた。アジアでの安定的な供給能力確保を課題としていた神戸製鋼と、ウルサン工場の効率的運営による競争力強化を検討していたNovelis社のニーズが合致したことから、今回、合弁契約を締結することとなった。

《纐纈敏也@DAYS》

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