市販AVナビの大画面化が加速、7型のシェアは今年度中に過半数割れへ…オートバックス予測

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ストラーダ9V型と7V型
ストラーダ9V型と7V型 全 5 枚 拡大写真

オートバックスセブンは5月30日、市販カーナビの「現在」と「近未来」をテーマとしたニュースレターを発行。その中で「大画面化」「安全運転支援」へのニーズの高まりを紹介している。

オートバックス店舗におけるAVナビ画面サイズ別販売台数比率の推移を見ると、2012年度に販売構成比で88.5%だった「ノーマルDIN(7V型)」は、4年後の2016年度に34.1ポイント減の54.4%となった。一方「ワイドDIN(ワイド7V型・スーパーワイド7.7型)」は23.9ポイントアップの31.1%、「DINサイズ外(8V型以上)」は10.1ポイントアップの14.4%。同社では「ノーマルDIN」は今年度中に50%を割り込むと見ている。

AVナビの大画面化は、2010年6月にアルパインが発売したBIG Xナビ「VIE-X008」(8V型)から始まり、プリウス(30系)などの車種専用品として大きな反響を呼んだ。ただし、大画面AVナビの搭載は専用キットが用意されている一部の車種のみに限られていた。そんな中、2016年6月にパナソニック ストラーダの9V型ナビ「CN-F1D」が登場。ディスプレイ部を手前に浮き出させて取り付けることで、多くの車種に取り付けることを可能にし、大画面化の流れを加速する商品となった。オートバックスでは、家庭用TV同様、一度、大画面に慣れてしまうと、小さい画面では満足できなくなるものだとし、カーナビの大画面化は今後も進んでいくものと予測している。

また同社は、近年装備するAVナビが増えてきた安全運転支援機能にも注目。パイオニアのAVナビは高性能カメラでとらえた映像を専用ユニットで解析し、前を走るクルマとの距離や誤発進、信号の変化や車線逸脱も見逃さず、AR(拡張現実)表示や効果音でドライバーに安全運転のための情報を提供する。パナソニックの安全運転支援機能は、道路標識情報を音声と地図上にポップアップしてドライバーの安全運転をサポート。制限速度案内や一時停止案内、踏切案内など、ドライバーの“うっかり見落とし"を軽減させる。市販AVナビは今まで高機能やエンターテインメント性を純正ナビとの差別化として打ち出してきたが、同社では今後、大画面化とともに、安全運転支援機能の付加がトレンドとなると予測する。

《纐纈敏也@DAYS》

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