二輪車専用周遊パス「ツーリングプラン」 スタートは7月17日が有力

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高速史上初の二輪車専用周遊パス「二輪車ツーリングプラン」のエリアイメージ
高速史上初の二輪車専用周遊パス「二輪車ツーリングプラン」のエリアイメージ 全 5 枚 拡大写真

「二輪車ツーリングプラン」は、高速道路史上初めての二輪車専用周遊パスだ。5月30日の発表以来、国土交通省、高速道路会社、二輪車関係団体が議論を重ねて発売は近い。

プランは2日間エリアな乗降自由の2500円。エリアは首都圏を4つの地域に分けて「東名・中央プラン」「関越・上信越・東北プラン」「東北・常磐プラン」「東関東・館山プラン」が用意されている。

待ち望まれるサービス提供開始日だが、国交省高速道路課は夏休み前を目指す。「夏休み直前の海の日の連休初日、17日が有力」と、関係者は話す。

5月30日の自民党二輪車問題対策プロジェクトチーム(自民党PT)に参加した国会議員からは、ミッシングリンクも含めてより広いエリアを求める声があったが「業界団体と意見交換をして、むしろ周遊よりも往復利用が多いという話があり往復利用がイメージした。料金は利用可能距離が伸びるほど料金を高くせざるを得ないので、ある程度リーズナブルな価格設定ができるエリアを設定した」(伊勢田敏高速道路課長)と答えた。

2500円というプラン価格設定は、ETC通常料金比率の半額を目安にしている。例えば、「東名・中央プラン」では、高井戸~河口湖~富士吉田~須走。一般道から再び御殿場~東京というルートで有料道路総走行距離195.7kmで通常のETC料金は5270円。これが2500円のプランになっている。一方で、伊豆スカイラインなどを目指し、東京~沼津、箱根口~東京を選択した場合は、有料道路総走行距離170.7kmで同4160円になる。また、「東北・常磐プラン」ではエリア内に北関東道「真岡」が含まれていて、ツインリンクもてぎにも近い。有効期限が2日間あるため、ライダーの選択するルートによってお得感には差が出る。エリア内の使い勝手はいい。

「利用すると総額表示は出るが、事後にETCカード番号で利用を追いかけて総額請求をしないで、『ETC企画割引』として2500円を請求する」(前出・伊勢田氏)

プランは事前予約制だ。利用日を指定して前日までに予約する。PCやスマホで実施主体である東日本高速や中日本高速のウェブサイトに入り、発売中の企画商品から「二輪車限定ツーリングプラン」を選択する。そこで名前やETCカード番号、ナンバープレート情報などを入力して登録を完了することが必要だ。雨天などでツーリングを中止した場合、予約期間にプランのエリア内走行がなければ請求はされないが、短距離でもエリア内を走行するとプラン料金2500円が請求される。

《中島みなみ》

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