トヨタ自動車の豪州法人、トヨタオーストラリアは6月16日、2016年度の通期決算を公表した。
同社の発表によると、税引き後の利益は、9900万オーストラリアドル(約84億円)。前年度の2億3600万オーストラリアドルに対して、58%の大幅な減益となった。
トヨタは2017年末をもって、オーストラリア工場を閉鎖し、現地生産から撤退する計画。大幅な減益となった大きな要因が、工場閉鎖関連のリストラ費用として、1億3100万オーストラリアドルを計上したため。前年度の8100万オーストラリアドルに対して、リストラ費用が増し、収益を圧迫した。
2016年度のトヨタとレクサスのオーストラリアでの新車販売実績は、20万9995台。このうち、レクサスは9096台を売り上げ、販売新記録を打ち立てた。
トヨタオーストラリアのデイブ・バトナー社長は、「従業員が会社の全分野にコミットし、献身していることを非常に誇りに思う。それぞれの集団的貢献は、事業のあらゆる側面において、肯定的な結果を引き続きもたらしてきた」と述べている。